有川浩さんの恋愛小説。
手に取ったのは、図書館戦争シリーズを読み終えたあと本屋で『あれ?このタイトルどっかで見たことあるな』と思ったのがきっかけ。
広告
今回読み返したのは、佐村河内氏のニュースを見たから。
私が理解している彼の行為としては、
1) 耳が聞こえるのに障害を騙っていた。
2) ゴーストライターにすべての曲を書かせていた。
の2点に集約される。正直ゴーストライターの話はどうでもいいな。この人の曲聞いたことないし。
現代のベートーヴェン的なストーリーに感動してCDを購入した人は別に被害者ではないと思う。
みんななぜか、たいしたことしてなくても逆境からがんばりましたって話が好きですよね。
例えば、どうしようもないヤンキーだったけど教師になれました、みたいな。
CDを買う行為は、これらのストーリーを消費する行為ではなく音楽を買うことですからね。
実際には、耳が聞こえるのに聞こえない不利をしていた点が悪質で、聾唖の方たちからすると噴飯物でしょうね。
あまり気分のいいニュースではなかったので、レインツリーの国を読み返しました。
レインツリーの国では、『ひとみ』は補聴器と読唇で健常者と同様に振舞おうとがんばっていました。
伸はそれに対して、障害があるなら、周りにそれがわかるように堂々とすればいいと言います。
2人とも健気で好感が持てます。有川さんの作品にしては珍しく、憎き仮想敵が出てきません。
- 作者: 有川浩,徒花スクモ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 268回
- この商品を含むブログ (135件) を見る
#### 関連エントリ
THE LAST -NARUTO THE MOVIE- / 岸本斉史 / 経塚丸雄、映画になったナルト699.5話のノベライズ - PHMPK.LOG
広告