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異法人(1)(2)、現代の法と社会は古代ハンムラビ王にどう映るのか

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おもしろいとオススメされて読みました。端的に言うと、おもしろかったですし、是非他の人の感想も聞いてみたいと思いました。

異法人(1) (モーニングKC)

異法人(1) (モーニングKC)

異法人(2) (モーニングKC)

異法人(2) (モーニングKC)

タイトルからカミュの小説をイメージしましたが、まったく関係ありません。そもそもタイトルを良く見ると異『法』人となっているんですね。現代に現れた古代の王国バビロニアの王ハンムラビ。目には目を、で有名な人です。

古代から来たといってもテルマエロマエのように笑いの要素はありません。彼の目には現代の法と社会が矛盾だらけに見えるようです。戦争をしないと謳いながら軍隊を持ち、殺人を禁止しながら罪人を絞首刑に処す。

以下はネタバレを含むあらすじメモです。

1巻では

  • 大きく2つの話があり、一つ目は全国大会に出場する野球部の生徒が大怪我をする事件です。主人公のアオナは犯人が先生であることに気付いてしまいます。

  • 二つ目は、窃盗を犯した受刑者が刑務所から釈放されたあとで、アオナの親友の母親を手にかける事件です。アオナの親友は犯人に殺意を抱きますが、アオナは彼に殺人を犯してほしくないと考えます。

どちらの事件もハンムラビが解決?します。解決と呼んでいいのかどうかはわかりませんが、目には目を、は貫き通していましたね。

2巻では

  • いきなり怒涛の展開で、ピラミッドが現代に出現。砂の壁で街が覆われて脱出が不可能になります。そして東と西で街を分かち西側ではハンムラビの統治が始まります。

  • 主人公はシャーイルと出会います。このシャーイルにかけられた呪いがすべての始まりだったわけですね。ハンムラビが残した石に刻まれた法を削ったために死が隣にある運命を繰り返さねばならない。

  • アオナはシャーイルに、コージはハンムラビにつきます。コージは罰の名の下に人を殺めようとします。

ハンムラビが1巻から一転、冷酷な法の実行者として統治を行います。アオナとシャーイルの反撃の余地はなさそうですけど。傷をつけることで砂になるというのは伏線として働くのでしょうか。

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