橘玲氏は経済小説家です。以前紹介したマンガ終身旅行者で、帯にコメントを書かれていました。亜玖夢博士のマインドサイエンス入門では経済ではなく、脳科学や心理科学にフォーカスしています。
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 単行本
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やや話の展開が雑に感じられましたが、読めないことも無いという感じです。過度に期待すると、肩透かしを食うかもしれません。どんな話かというと、一章から五章まで、認知心理学、進化心理学、超心理学、洗脳、人工生命というタイトルで昨今のマインドサイエンスについて紹介されます。亜玖夢博士がばっさり断言して、物語が解決?していきます。
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引きこもりのコージに夢を持ってもらい、社会に出てもらう話です。さりげなくお年寄りがバカにされてますね。
おっさんサラリーマン百日紅を、奴隷身分から脱出させる話。サラリーマンがサル社会と同じと。このあたりは橘氏らしい。そしてコージと、よからぬビジネスをはじめてしまう。
落ちるところまで落ちた少女ミコに、新しい人生を歩ませる話。宗教の教祖始めるんですね。
- 洗脳
このあたりからちょっと展開について行けません。快感も人間の動作も全部脳をコントロールすれば自由自在、そんなお話。
- 人工生命
クライマックス。コンピュータと脳の話。
タイトルはマインドサイエンス入門ですが、まさしく入門で、さらりと脳科学のトピックスに触れていきます。私の感想は最初に書いたとおり、あまりオススメではないですね。他の人の感想も聞いてみたいところです。
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