PHMPK.LOG

漫画、ゲーム、投資、育児

広告

真・異種格闘技大戦は、バキやタフを巧みにパロディにしてディスりつつ、ギャグと格闘を成立させた傑作

広告

相原コージ先生の真・異種格闘技大戦を読みました。この記事を書いた時点で、Wikipediaの項目にネタバレ全開で各試合の展開が詳細に書かれてます。このエントリを読むときには残ってなくても編集履歴にあるでしょう。決勝戦の描写に至っては、もうポエムですね。魚拓でもいいんですけど、面白いので消される前に私の日記にコピペしときます。いやーこれはダメでしょ。もちろん私が書いたんじゃないですよ。それにしても、決勝戦の部分が熱いw。

真・異種格闘大戦(10) (アクションコミックス)

真・異種格闘大戦(10) (アクションコミックス)

Kindle版はこちら→真・異種格闘大戦 : 10 (アクションコミックス)

このマンガは、最初主人公っぽい雰囲気で出てきた人間の異種格闘技戦チャンピオンの鋼が、カバにあっさりやられるところから始まります。鋼が戦いに身を投じるまでを散々あおりつつ、カバに手も足もでない展開に持ってくところがいい。そして、物語はバキの地下格闘トーナメントよろしく、煽りに煽った演出のある各動物キャラクターの戦いに進みます。ちょっぴり男塾の雷電風の謎解説もあります。民明書房じゃなくて作者が喋ってますけど。

試合結果
第1回戦

第1試合 強矢鋼 vs ポッポ
    鋼は無抵抗のポッポに一方的に打撃を浴びせ、長年封印していた
  必殺技をも繰り出すが、桁違いの体格差でポッポに全くと言っていいほど
  ダメージを与える事が出来ない。鋼は走って逃げ回る事で持久戦に
  持ち込もうとしたが、脚の速さにも大きな差があり、すぐに追いつかれてしまう。
  最後の手段として急所の目や金的を狙うが、それもポッポに読まれており
  全く通じなかった。ポッポの巨大な顎と牙による一噛みで鋼はあっさり死亡。
  鋼の死体はハイエナの餌食となった。勝者ポッポ。

第2試合 アマゾネス vs シャオロン
    アマゾネスは小柄なシャオロンを舐めてかかるが、意外な実力を見せられる。
  本気になったアマゾネスは長い体を利用した戦法でシャオロンを捕獲し、
  必殺の締めつけで全身の骨を砕いた。死亡したと思われるシャオロンを
  丸呑みにするが、突如に内部から腹を切り裂かれてしまう。
  一度、死んだと思わせて体内に呑まれる事で、足の鋭い爪で体の内部から
  アマゾネスを切り裂いて脱出するというシャオロンの作戦だった。
  アマゾネスは瀕死の状態で尚も反撃しようとしたが、シャオロンに止めを刺されて死亡。
  勝者シャオロン。

第3試合 バラモン vs キング・オブ・キングス
    試合ゲートの柵を体当たりで破壊して登場する、闘志満々のバラモン。
  試合開始前にキングに対抗意識を燃やすタイガーが自分がキングに
  挑戦しようと乱入するが、キングは自分と戦いたいならトーナメントを
  勝ち上がって来いと突き放す。軽んじられて怒り心頭に発したバラモンは
  試合開始のゴング直前から突進していったが、観客が何が起こったのかも
  分からない内に倒れ死んでしまう。キングはバラモンの突進を回避するのと
  同時に鋭い爪を額に突き立ててバラモンの脳を破壊していた。勝者キング・オブ・キングス。

第4試合 アイブルス vs チェ・ゼブラ
    シマウマの応援団を引き連れてゼブラ登場。アイブルスはゼブラの
  プライドの高さを見るや、挑発する事で水棲動物の自分に有利な川辺に
  試合の舞台を移す事に成功する。水中でも陸でもアイブルスは優勢に試合を
  進めるが、何度追い詰めても、その都度ゼブラは窮地を凌ぎアイブルスに
  立ち向かってくる。野生の常軌を逸したゼブラに恐れをなしたアイブルスは一時、
  深い水中に逃げ込んだ。満身創痍のゼブラに一気に止めを刺そうと、
  最大の必殺技である水中からのジャンピングアタックをアイブルスは繰り出したが、
  アイブルスと同時に空中に跳びあがったゼブラの渾身の蹴りを腹部に受けてしまう。
  アイブルスが勝負を急ぐあまりワニの弱点である腹部を晒してしまうと言う
  一瞬の勝機をゼブラは見逃さなかった。内臓破裂の重傷でアイブルスは死亡。
  ゼブラは死んだアイブルスの肉を喰らった。勝者チェ・ゼブラ。

第5試合 ヘラタレス vs コンガ
    ヘラタレスは群れの仲間と子供達を引き連れて登場。コンガは柔術の
  黒帯を締めて登場。試合開始直後にヘラタレスは実は重度の臆病者で群れを
  追い出されたはぐれスイギュウのヘタレに過ぎず、デビルホーンや過去の
  強敵を倒したのもただの幸運だったと心中で吐露する。幸運に期待して
  突進していくヘラタレスだったが運は逆に作用してしまい、オモプラッタにより
  片前脚を完全に破壊される。運を都合良く利用しようとした邪心により
  幸運は働かなかった。勝負はついたかに見えたが、ケンちゃんのために
  ヘラタレスは勇気を振り絞り立ち上がる。ヘラタレスは自分は実は
  ただのヘタレで臆病者だったと観客や仲間に打ち明け、最後まで戦い抜く事を宣言。
  そして両親から受け継いだ潜在能力を開花させ、片前脚が使えない体でコンガと
  互角以上に渡り合う。追い詰められたコンガは破壊したヘラタレスの前脚を
  巻き込んだ三角絞めという容赦の無い技を繰り出し、ヘラタレスを失神させた。
  ヘラタレスは破れはしたものの、素晴らしい戦いを見せた事で、
  コンガや観客、群れの仲間や子供達にも賞賛される。勝者コンガ。

第6試合 武蔵テツ vs ヴォルク
    人間の飼い犬と言う事でヴォルクとは対照的に観客からブーイングを
  受ける武蔵テツ。ヴォルクは武蔵テツを見下し、秒殺すると宣言するが、
  武蔵テツの野生の戦いには無い闘犬独自の技や駆け引きに逆に追い詰められる。
  武蔵テツの必殺技が決まり勝負がついたかに見えたが、ヴォルクは平然と立ち上がった。
  驚く武蔵テツにヴォルクは、所詮はルールに守られた闘犬の技には
  殺し(必殺の気迫)が無い、見せ掛けだけで軽いと言い放つ。
  徐々にオオカミとイヌの地力の差が現れ始め、劣勢に追い込まれていく武蔵テツ。
  武蔵テツはもはやこれまでと観念するが、突如死んだはずの武蔵テツの
  飼い主である女子高生サオリが現れる。武蔵テツはサオリの応援を受け、
  再びヴォルクに反撃する。ヴォルクは瀕死の重傷で以前より強く反撃してくる
  武蔵テツに驚愕し、人間とイヌの絆の強さを知る。
  お互いの首を咬み合いながら両者は相手の健闘を称えあい、観客もプライドを
  掛けた意地の張り合いを賞賛した。
  武蔵テツとヴォルクはそのまま咬み合った体勢のまま死亡。両者死亡により引き分け。

第7試合 レタンデビル vs ムング
    レタンは些細な事で観客のキンカを殴り飛ばして殺すなど
  試合開始前から凶悪さを発揮。レタンはムングの圧倒的な巨体に一瞬怯むが、
  エルク、バイソン、ホッキョクグマ、セイウチと過去に自分より巨大な相手を
  何度も倒してきた経験から巨大な動物の弱点である、スピード・敏捷性・スタミナの
  面で勝負しようとする。しかし、ムングは例外的に動きの速いゾウであり
  強烈な攻撃を立て続けに受けてしまう。苦し紛れにキバタンを人質に取る奇策も通じず、
  レタンが最後の手段として取った行動は木に擬態すると言う全く無意味な行動だった。
  ムングの体当たりに吹っ飛ばされたレタンはかってにシロクマの主人公、
  シロである事が明かされる。シロは白い体のために周囲から迫害され歪んでしまった。
  過去の悲惨な経験から負けたら全て終わりと固く決め、致命傷を負っても
  ムングの降伏の勧告を拒否し、止めを刺されかける。
  そこにかつてのシロの家族である、大ちゃんとうり坊が登場し止めに入った。
  そしてシロは遂に負けを認める。シロはその後、大ちゃんとうり坊に看取られて死亡。
  勝者ムング。

第8試合 タイガー・ザ・グレイト vs クズリン
    あんな小柄すぎる動物は王者の自分に相応しい相手では無いと言う事で
  全くやる気の無いタイガー。しかし、クズリンは試合開始直後にタイガーの
  虚を突いて片目を潰し、腹の皮を食い破る。呆気に取られたタイガーの体内に
  素早く潜り込み、内部を食い荒らすクズリン。タイガーは狂ったように
  暴れるがどうする事も出来ず、遂にはキングにも助けを求める始末。
  そのまま死んだかに見えたタイガーだが、王者の意地で自らの腹を裂いて
  体内からクズリンを引きずり出し殺そうとする。クズリンは引きずり出された瞬間に
  心臓を食いちぎりタイガーは死亡。惨敗に終わった。
  その後クズリンはタイガーの死体を貪り食う。勝者クズリン。

リザーブマッチ ジョー vs ビッグダディ
    ビッグダディの牙をジョーは巧みにかわし、パンチとキックを何度も
  浴びせるがタフなビッグダディにはほとんど効いてない。痺れを切らしたジョーは
  急所を攻撃しようとするが、逆にビッグダディの巨大なペニスで殴り倒され気絶。
  リザーバーが決定したと思われたが、突如にホジラの存在を知ったオリバーは、
  ホジラを参戦させる。ビッグダディはホジラの牙に腹部を切り裂かれ死亡。勝者ホジラ。
  一方、アフリカで群れの仲間と特訓をするポッポの前に呪術師を名乗るブッドゥーが登場。
  ポッポはブッドゥーの呪いと言う謎の攻撃により死亡してしまう。

第2回戦

第1試合 チェ・ゼブラ vs シャオロン
    序盤は蹴りの応酬が続くが、体格の差でゼブラが優勢。シャオロンは切札として、
  逆立ちしヘッドスピンのように回転しながら足の爪で攻撃を始める。頚動脈を切られ、
  短期決戦を余儀なくされるゼブラ。ジャンプして高速回転をするシャオロンの
  真上からの攻撃を試みるも、シャオロンは脚を閉じてさらに回転を速めようとする。
  が、流れ出したゼブラの血で地面がぬかるみ、逆に回転速度が鈍ってしまう。
  その一瞬の隙をつかれ、ゼブラの全体重を浴びせられたシャオロン。
  それでもギブ・アップせず、最期まで闘う姿勢を見せたがシャオロン死亡。
  勝者チェ・ゼブラ。

第2試合 ホジラ vs ブッドゥー
    リザーバー同士の戦い。ポッポを殺した呪術師ブッドゥーの正体は、
  コモドオオトカゲだった。「呪い」でホジラを殺すと宣言するブッドゥーだったが、
  ホジラは毒か何かだろうと考え相手にしない。だが、いざ試合が始まると、
  なんとブッドゥーが呪文を唱えただけでホジラは苦しみもがきだした。
  結果、ブッドゥーはホジラに触れる事なく倒し、そのままホジラは死亡。
  勝者ブッドゥー。

第3試合 ムング vs クズリン
    クズリンは試合場に無数の穴を掘りつつムングをかく乱、穴につまづかせて
  転ばす事に成功する。その間にクズリンは、ムングの肛門から体内に侵入を試みるが、
  排便により体外に排出され失敗。逆上してキラー・エレファントとなったムングの
  怒涛のラッシュでクズリンは死にかけるが、「イタチの最後っ屁」を鼻の中に
  浴びせ回避。あまりの臭いにたまらずギブ・アップしかけたムングだが、
  必殺の頭突きでクズリンを殺そうとする。が、頭突きで潰され、牙で突き刺されても
  クズリンはまだ生きていた。首をもがれてもなお食らいつこうとするクズリンの
  執念に恐怖し、遂にムングは場外へ逃走してしまう。
  だが結局はクズリンも死亡。勝者ムング。

第4試合 コンガ vs キング・オブ・キングス
    なんとかキングに関節技をかけようと、何度もタックルを仕掛けるコンガだが、
  キングのするどい爪のために、うかつに近づけない。ついに打撃による攻撃をして、
  何度もポジションをとるコンガだが、キングに切り替えされてしまう。
  ついにコンガはキングに爪で黒帯を切断され喉を噛まれ絶体絶命となった。


    時は遡って日本に一人の柔術家がいた。その名は今賀由樹。
    今賀は柔術こそが世界最強の格闘技と考え世界中の格闘家に勝ち続けたが
    総合格闘技チャンピオンのマイク・ケラーの圧倒的なパワーの前に敗れた。
    ケラーに勝つには、その力を上回る技を身に付けるしかないと考えた
    今賀は単身、アフリカへ渡って野生のゴリラを相手に柔術の特訓を始めた。
    特訓を続けるうちに仲良くなる今賀とゴリラ。
    ゴリラも今賀の柔術を全て覚えていった。
    ある日、今賀が密猟ハンターの凶弾に倒れ絶命した。
    そしてゴリラ(現在のコンガ)は
    今賀の世界最強の柔術家になるという夢と柔術の技と黒帯を受け継いだ。


    再び舞台はコンガとキングの試合後半へ。
    コンガはキングの噛み付きから脱出し黒帯を締め直し柔術家として闘う決意をした。
    キングを送り襟絞めとカドワキスペシャルで二度も失神寸前に追い込むコンガだったが
    試合前半に受けたダメージのために今一つ力が入らず、ついにタップした。
    観客は、その素晴らしい試合を絶賛した。勝者キング・オブ・キングス。


    そして抽選により第3回戦(準決勝)は
    第1試合 チェ・ゼブラ vs 呪術師ブッドゥー
    第2試合 ムング vs キング・オブ・キングス
    の組み合わせに決まった。


第3回戦(準決勝)

第1試合 チェ・ゼブラ vs 呪術師ブッドゥー
    試合前からブッドゥーはゼブラに「お前を呪い殺す」と宣言する。
    いざ試合が始まると呪い殺されたのは別のシマウマだった。
    観客席ではコモドオオトカゲの子供があわてている。
    ゼブラが問いつめるとコモドオオトカゲの子供は
    「自分は母親のブッドゥーに試合前日の夜に木の上から
    対戦相手の鼻に毒入りの唾液をたらすように指示された」と自白した。
    ブッドゥーの呪いの正体は毒入りの唾液だった。
    コモドオオトカゲは獲物に噛みつく事で毒入りの唾液を注入する。
    オリバーはブッドゥーを失格にするが
    ゼブラは仲間のシマウマの仇を取りたかったので試合を続行する。
    ゼブラはブッドゥーの背中に乗りブッドゥーの顎の骨を叩き壊す。
    ブッドゥーがゼブラに噛みつこうとするが口が閉じない。
    ゼブラはブッドゥーの腹にフット・スタンプ(全体重を乗せた蹴り)をする。
    その瞬間、ブッドゥーは毒入りの唾液を塗った爪で
    ゼブラの後ろ足をひっかいて毒の注入を試みる。
    ゼブラは後ろ足の皮膚を自ら食いちぢり毒の注入を防いだ。
    ゼブラがブッドゥーの頭を踏み潰しブッドゥー死亡。勝者チェ・ゼブラ。

第2試合 キング・オブ・キングス vs ムング
    王 対 神の闘い。
    キングはムングの背中に跳び乗り噛みついたり爪で引っかく。
    ムングは鼻でキングを投げ飛ばし牙で串刺しにしようとしてかわされる。
    ムングはクズリンとの試合を思い出し恐怖で泣き叫び暴れる。
    キングは「これでは試合にならない。負けを認めたらどうだ」と言う。
    ムングも敗北を認めたがその直後、肉体も限界を迎え急激に老化、
  何かに導かれるかのようにコロシアムを後にする。
    その後ムングは死期を悟った象だけが行き着くといわれる「象の墓場」で
  静かに息を引き取った。勝者キング・オブ・キングス。

チェ・ゼブラとカーム老師
    決勝戦を目前にキリマンジャロの山奥で
    チェ・ゼブラはカーム老師の指導の元、格闘技の特訓をしていた。
    カーム老師はゼブラに特訓の仕上げとして洞窟の怪物を倒すように命じる。
    ゼブラが洞窟に入ると無数の動物たちの白骨がちらばっている。
    さらに洞窟の奥へ入ると真っ暗闇で何も見えず怪物の目が光っている。
    怪物がゼブラに襲いかかってくる。
    暗闇の中で苦戦するゼブラがカーム老師の言葉を思い出す。
    「視覚に頼るな。感じろ。」
    ゼブラは目をつぶり感覚だけで怪物を倒す。
    ゼブラが洞窟の外へ怪物を引きづり出すと怪物の正体はカーム老師だった。
    カーム老師は語る。
    「わしも若い頃
     お前と同じように草食動物が肉食動物に食われる事に反発し
     体を鍛え肉食動物に勝ち続けた。
     だが、より強い肉食動物と戦う事になり殺されなかったが死にかかった事があった。
     肉食動物に殺されないために体を鍛えたのに
     むしろ肉食動物に狙われる事になった。
     やむをえず肉食動物がいない山奥に住むようになった。」
    カーム老師はゼブラに「お前なら現実を超えられる。」と言い残し、この世を去った。

決勝戦

チェ・ゼブラ vs キング・オブ・キングス
    チェ・ゼブラは語る。
    「オレが仔馬の時
     オレの家族はキング率いるライオンの群れに皆殺しにされ
      運良くオレだけが生き残った。
     オレはAFCで優勝して全てのシマウマを鍛えてシマウマの種だけを
     食物連鎖から脱出させる革命を成功させる。」
    キング・オブ・キングスは語る。
    「お前はあの時の・・・。ひとりぼっちになったのは、お前だけではない。
     私も子供の時、3頭の不良ライオンに父と兄弟のライオンを殺された。
     (キングの額のキズは、その時に不良ライオンに引っかかれ付いた。)
     その後、私は不良ライオンを殺して優れた遺伝子を持つ者だけが
     子孫を残すべきだと思った。
     私はAFCで優勝して、その事を証明してみせる。」
    試合開始。両者、正面から激突する。
    ゼブラの方が体が大きく前足の蹴りがキングに当たり格闘場の壁までふき飛ばす。
    その後もゼブラがキングに連続して攻撃する。
    キングの頭蓋骨にひびが入る。
    超音波を骨折した箇所に当てると早く骨折が治る治療法がある。
    キングは超音波の代わりに
    ネコ科の動物が喉をゴロゴロ鳴らす音で骨折を治そうとする。
    セブラはあわてて、もっと早くキングにダメージを与えようとするが
    次第にキングはゼブラの攻撃を見切り前足の爪でゼブラの全身をめった斬りにする。
    ついにゼブラがダウンし「ギブアップ」を途中まで言いかける。
    キングは油断して動きが止まる。
    その隙にゼブラはキングにカドワキスペシャルを仕掛ける。
    ゼブラはコンガのカドワキスペシャルを
    自家薬籠中(じかやくろうちゅう)の物としていた。
    苦し紛れかキングは自分の尻尾をゼブラの顔面に2回ぶつける。
    ゼブラは突然、目が見えなくなる。
    ゼブラは「何をした?」ときく。
    キングはカドワキスペシャルから脱出すると
    「我々ライオンには秘密の武器があるのだ。」と答える。
    ライオンの尻尾の先の毛のフサフサした所の中にはトゲがあり
    キングは、そのトゲをゼブラの眼球に突き刺しゼブラを失明させたのだ。
    キングはゼブラにギブアップするように要求する。
    ゼブラは「死んでも革命は成し遂げる」と言い試合を続行する。
    ゼブラは格闘場の壁を背にして壁と反対の方向から攻撃してくるキングに反撃する。
    しばらく苦戦するゼブラだか洞窟の中の暗闇での戦いと
    カーム老師の「視覚に頼るな。感じるのじゃ。」という言葉を思い出す。
    目が見えないゼブラが感覚だけでキングに反撃する。
    ゼブラの蹴りでキングの体が高く舞い上がり地面に叩きつけられる。
    キングはしばらく動かず死んだと思われたが生きていた。
    キングは記憶喪失になるが、すぐ記憶を取り戻す。
    キングはゼブラのあまりの強さに恐れをなし嘔吐して逃げ出そうとする。
    観客席の肉食動物に罵倒され草食動物に嘲笑されたキングだが
    ライオンの子供に「逃げるな!」と言われ再び闘おうとする。
    突然、格闘場に雨が降り出しゼブラは感覚を頼りに反撃するのが難しくなる。
    それでも両者はお互い正面から前足での攻撃を応酬し
    その闘いの素晴らしさにオリバーと観客たちは涙を流して感動する。
    ついにキングの爪でゼブラの左眼球は飛び出し
    喉に穴が開き腹を切り裂かれ内臓が出る。
    それでも革命への執念がゼブラを立ち上がらせキングに立ち向かわす。
    キングは恐怖のあまり全身の毛を逆立てる。
    キングは、さらにゼブラの内臓をひきづり出そうとする。
    ゼブラはキングの睾丸を噛みちぢって反撃する。
    その痛みと苦しみで両者はダウンする。
    しばらくして両者が立ち上がり最後の一撃を与えるために対峙する。
    両者、同時に飛びかかる。
    ゼブラは体を反転させキングに後ろ足の蹴りをくらわせようとするが
    後ろ足に内臓がからまり蹴りが出せなかった。
    その隙にキングはゼブラの鼻先に噛みつき窒息させようとする。
    ゼブラは呼吸ができず心肺の鼓動が弱まり、ついに息絶えた。
    観客たちはゼブラの名をコールした。
    それは世界中の動物たちにも伝わり大ゼブラ・コールとなった。
    オリバーはキングの優勝を宣言した。
    優勝者キング・オブ・キングス。
    だがキングは格闘場から立ち去ろうとして振り向いて驚く。
    なんと死んだはずのゼブラが立ち上がっていた。
    そして突然、ゼブラの頭頂部からドリルのような角が生えてきた。
    ゼブラは立ったまま息絶える。
    それを真近に見たキングはショックで全身、白髪になる。


    数年後、シマウマのメガネがリーダーになりシマウマの群れを引き連れていた。
    その全てのシマウマの頭頂部にも角が生えていた。
    その側で静かに息をひきとったように見えるキングがいた。


    真・異種格闘大戦 -完- 

読めば明らかですが、決勝戦はシマウマとライオンの試合です。最後はツノが生えちゃった。なんでやねん。

広告