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ナナのリテラシー(1)、鈴木みそ先生がマンガ業界をバッサリ切ります

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ナナのリテラシー 1 (ビームコミックス)

ナナのリテラシーはお金大好き鈴木みそ先生の最新作です。マンガ業界をバッサリ切ります。「限界集落温泉」は必読ものでしたし、「銭」も切り口が新鮮で面白かったです。

昨今の書店の閉店や、出版業界の構造的不況、電子書籍の未来を考察するマンガです。鈴木みそ吉という、完全に作者まんまのキャラを登場させます。クラウドファンディングなんて単語まで出てきますね。

1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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インターンシップコンサルタント?の山田仁五郎を尋ねた許斐七海。立ち飲み屋で飲んだくれている鈴木みそ吉先生に近づきます。

漫画家は圧倒的に上位ほんの数パーセントだけが大金を手にする世界で、その他90%以上の人たちはまともに食べていくこともままならないと仁五郎は言います。そして、このさき格差は更に広がると。

会社では、一部の人が稼いだ利益を全員に還元するという仕組みがあり、出版業界でも出版社がある程度その仕組みを果たしていますが、これからはそれすらなくなると言うんですね。出版社に契約書を破棄させて、自由に電子書籍化する権利を取れって言いますけど、このマンガ、ビームに連載されてますよね?いいのか、そんな事言ってw。

そして電子書籍化方法の説明。いきなりEPUB形式の説明が出てきたりして。KDPのやり方はネットでいくらでも出てくるのでこのあたりは私も大丈夫です。

そして出版社との交渉。出版社の社員もコンサルタントである仁五郎のアドバイスを受けています。みそ吉先生へのアドバイスとは対照的に、契約を絶対に手放すな、と言いますw。

鈴木みそ吉先生は限界集落温泉(作中では地獄極楽温泉)を電子書籍化して、大きな利益を手にすることになりました。講演依頼も来たりするんですね。

このマンガ、間違いなく鈴木みそ先生自身の電子書籍化に直面した苦労した実話を下敷きにしたマンガですね。新しい。そして面白い。どこまでが本当でどこまでが嘘か全然わかりません。そして2巻はゲーム業界です。

Kindle版はこちら→ナナのリテラシー1 (Kindle Single)

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