今から20年以上前ですが、異色の1話完結式のマンガであるアウターゾーンが週刊少年ジャンプに連載されていました。ホラーやオカルト、SF要素を取り込みつつちょっぴりお色気要素もありで、当時のジャンプ連載陣の中では異彩を放っていました。
そのアウターゾーンが20年の時を経て新作として連載開始されました。「アウターゾーン リ:ビジテッド」(THE OUTER ZONE Re:visited)です。作者は同じ光原伸先生。掲載誌はホーム社のコミック特盛、ホラー漫画雑誌ですね。
1話ごとのプロットは20年前と同じ、怪しげな魅力を持つミザリィが案内役です。見た目が若干、若くなってる気がします。各話の最後に作者のコラムが付きます。
1巻と2巻のあらすじ(ネタバレ注意)
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ラブドール・マリア
記念すべき連載第一話は、精巧に作られたダッチワイフが妊娠するというホラー。う〜ん。
どら猫マグ
捨て猫が死んだ後で、猫の手も借りたいくらい忙しいサンタクロースを手伝う話。アウターゾーンっぽくはない?ハートフル路線。
月に一度、血を
月に一度、血を吸わなければ化物になってしまう年を取らない少女を廻る話。こういう輪廻が廻る系は好きですね。
魂の墓標
生きた人間を閉じ込めて芸術作品を作るクレイジーな芸術家の話。ミザリィの不死身な活躍がアウターゾーンらしい。
幻の夏
ミザリィに命を救われた少年が、記憶を消されて自己の瞬間からやり直す話。
侵略生物X
脳に寄生する虫のような侵略生物が地球を襲う話。オチがいいですね。1巻はここまでで、ジャンプで連載していた頃の裏話が出てきます。元々編集部からも何の期待もされていなかったのに、いざ連載すると第一話の人気は2位(1位はドラゴンボール、この頃はずーっとドラゴンボールが1位だったので事実上1位)。その後、話のストックもなかったので1度連載終了して、また再開していたとのこと。お色気シーンは読者サービスではなく、作者のストレス解消でしたか。
若返りの泉
老年夫婦の妻が若返りの泉に入ると、若い頃の分身が泉から生まれて、夫を誘惑するという話。
エネミー・テリトリー
地球人と宇宙人が戦争しており、砲撃による崩落で宇宙人と2人きりで閉じ込められる話。
リフト・オブ・ザ・デッド
ゾンビから逃げたが、エレベーターに閉じ込められ、1人がゾンビに変わってしまう話。
誘拐犯
誘拐犯が間違えて少女の姿になっているミザリィを誘拐し、全滅させられる話。
冷たい棺
150年をかけた惑星間航行中の冷凍睡眠時に悪事を働く男の話。2巻では一番Good。
痛み
自分の体を傷つけることで悪霊を追い払える少年のところに家庭教師に来た女の子の話。2巻は残念ながら裏話的なコラムは無し。
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