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鬼畜島 / 外薗昌也(1)、あらすじと感想

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鬼畜島 1 (バンブーコミックス)

外薗昌也先生といえば「犬神」や「琉伽といた夏」のイメージがありましたが、最近はホラーもたくさん描かれてるようです。この鬼畜島もそんなホラーの一つです。舞台は、廃墟のある無人島。

M大学・廃墟研究サークルの高久と上原たち6名は、無人島といわれる“菊池島”を訪れ、そこで豚の頭皮を被った“怪物(モンスター)”に遭遇する。地図に存在しない島、隠れキリシタンの末裔、十字架に磔にされた無数のミイラたち……。 絶海の孤島に猟奇殺人鬼と共に閉じ込められた極限状況下で“血”と“絶望”のサバイバルが始まった!!

暴虐と狂気の殺人鬼に全員殺される!! 異端のカリスマ作家が放つ流血度MAXのサバイバル・ホラー! (鬼畜島(1)|コミック|竹書房 -TAKESHOBO-より)

公式サイトで、1話と2話が試し読み出来ますので、どうぞ。

不条理な展開で登場人物が次々死んでいく類のマンガは昔からありましたが、最近になってさらに増えている印象があります。スマホなんかで、軽く読む人たちの大半が飽きっぽいからでしょうか。最初から息もつかせぬ展開に持って行きやすいですからね。じっくりキャラクターが成長していく、といったマンガは飽きられてすぐに打ち切りになる時代です。

1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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とある無人島で、女性がとらばさみの罠にかかっているところから。豚の頭皮をかぶってスーツを来た小太りの男にナタで惨殺されてしまいます。

その島にクルーザーで近づくM大学・廃墟研究サークルのメンバー。主人公は高久という男。クルーザーは先輩の持ち物です。先輩の彼女が上原。高久は、上原に片思いしています。廃墟にも興味がありませんでしたが、上原がいるためにサークルに入っていました。廃墟が何よりも好きなのが飯野部長。女性は他に2名、水着を来た垢抜けた感じの藤井とおかっぱメガネで読書好きの倉木。

島でで焚き火をしている人物が見えたので、遭難しているのではないかと思った先輩が焚き火の地点まで泳いでいきます。そして焚き火をしていた豚面の男に金槌で頭を何度も殴られます。女性陣から「泳いで助けに行って」と炊きつけられた高久は恐怖に怯えながら島に泳いでいきます。そのとき、島の周囲の海底に放射性廃棄物のドラム缶が大量に廃棄されていることに気付きます。

倉木は、自分たちの居る地点の海底に大量の難破船が沈んでいることに気付きます。それらの船が座礁となり、クルーザーが転覆して沈んでしまいます。結局5人ともが、島に閉じ込められることになります。先輩は、生死不明ですが豚面の男に連れ去られました。

戸惑うメンバーの様子を遠くから観察する豚面。その隣には、豚面に指示を出す筋骨隆々で顔の見えない男。

島の中に電話か無線機が残されているかも知れない、という高久。放射性廃棄物にただ一人気づいていて離れようとしたんですね。結局そのことを話せず全員で島の中に入っていきます。広場に出ると、大量の死体と、それを打ち付けた十字架がありました。飯野部長は、弾圧された隠れキリシタンの仕業ではないかと言います。十字架に貼り付けにされた男の中に生きている人物が居ました。借金が返せずヤクザにこの島に廃棄されたとのこと。同じように島に来た人物が全員豚面の男に殺され、彼だけが他の人たちの飼育係として生かされていました。豚面の男は、島に来た人間をじわじわといたぶりながら殺していたためです。

町の廃墟に付きますが、結局使えそうな電話や無線機は発見できません。食糧を調達するため、釣り道具で島の周辺で魚釣りをします。獲れた魚は、奇形魚ばかり。放射性廃棄物のことを知っている高久は、しぶしぶ魚を口にします。

ここから超展開。ガリガリで貼り付けにされていた男が、島民が全員奇形魚を食べて死んだことを告白します。そして、自分は死なずに超人になったとも。みるみる凄まじい筋肉の体に変貌する男。男は豚面の父親でした。2人が5人のメンバーに襲いかかる所で1巻は終わり。

放射線で奇形の生き物が生まれるってのは、古くはゴジラまで遡りますけど、日本人の好きな設定ですね。この超展開はちょっとしんどい気がしますが。

鬼畜島 1 (バンブーコミックス)

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鬼畜島(1) (バンブーコミックス)

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