「四月は君の嘘」は新川直司先生の音楽マンガ。10月からノイタミナ枠にてアニメが放送されます。
かつて「神童」とまで呼ばれた天才的な腕を持つ14歳のピアニスト有馬公生の物語。ピアノの指導をしていた母が亡くなってから、演奏中に音が聞こえなくなってしまいました。そのために物語が始まった時には演奏からは遠ざかっていました。
母の指導は、譜面を完璧なまでに感情を殺して演奏すべき、というもの。悲しいかな、母は自分の命が残り短いことを悟ってから息子がピアノで身を立てることができるように、心を殺して徹底的に技術を叩き込んでいました。しかし、公生が母への感謝の思いを込めた演奏を批判した時に「お前なんか、死んじゃえばいいんだ」と言われ、その言葉が公生からの最後の言葉になってしまったんですね。そしてそれは大きなトラウマとなって残り、今も尾を引いています。
そんな公生の心を解きほぐすのが、同い年で病弱なヴァイオリニストの宮園かをり。幼馴染の澤部椿や渡亮太もいいやつらです。椿の公生への思いが実らなさそうなのがもどかしい。
前巻のあらすじ
かをりはガラ・コンサートには出ることができませんでした。新学期に入っても病院のベッドに入ったままです。その様子が、公生の母の姿と重なり、公生は心を悩ませます。8巻の最後には公生に向かって「あたしと心中しない?」と問いかけます。
9巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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かをりのお見舞いに行けず悩む公生を、周りが励まします。かをりのために演奏を届けることを決意。藍里凪(本当の名前は相座凪、相座武士の妹)と胡桃ヶ丘中学の学祭で、チャイコフスキーのワルツを演奏します。
そして、相座凪の練習シーンと上達しないことに悩むシーンが出てきます。最初は兄に振り向いて欲しくて始めたピアノは、いまや自分にとってなくてはならないものになっているんですね。
くる学祭の演奏では、公生の圧倒的なテンポに飲み込まれそうになりますが、それに負けない主旋律をこなします。兄の武士、かをりを炊きつけるに十分な演奏。9巻の見どころです。
演奏後、シスコン相座武士が12月の東日本ピアノコンクールで挑むことを宣言します。
かをりはというと、公生と凪の演奏を聞いて少し元気が出てきたようです。「もう一度、一緒に弾こうよ」というセリフが響きます。
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