ムシヌユンは都留泰作先生のマンガ。都留泰作先生は、ガチでアカデミックな分野で業績を残されている先生です。現在は京都精華大学マンガ学部の准教授。前作「ナチュン」は壮大なマンガでした。
ムシヌユンもナチュンと同じく舞台は南国沖縄。都留先生は沖縄好きですね。ビッグコミックスペリオールで連載しています。エロティックな昆虫SFといった感じでしょうか。
主人公がちょっとウジウジした研究者という点はナチュンと同じ。ですが、今回は虫好きの変態で研究者としての能力は皆無ですね。ギャグともホラーともつかないマンガですが、次のページを読ませる力があります。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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昆虫博士になることが夢だった主人公の上原秋人27歳。5年も院浪しています。そもそも研究がしたいんじゃなくて、ただの昆虫オタクですからね。所持金が312円になって家賃も払えなくなり、実家の沖縄与那瀬島(架空の島)に帰ることに。そのお金は一体どこから?というツッコミはなしですかね。アルバイトにも雇ってもらえないほどのコミュ障の社会不適合者ですが。
与那瀬島では、球形に輝くタンゴ星団がクッキリ観測できるため、世紀の天体ショーを見ようと、日本全国から観光客が押し寄せてきています。帰ってきて早々色黒の水着美女が登場。秋人の知り合いのようですが、なんと母親でした。14歳で秋人を身ごもって40歳を超えて現在も妊娠中でした。
小学6年で初恋の相手新城かなこが登場、同級生西原の妻になっていました。虫にまとわりつかれながら、西原夫妻の野外での営みを除く秋人。なんでしょう、この気持ち悪い描写。
さらに超展開が待っていました。タンゴ星団と思しき流星群が島に降り注ぎます。その流星の正体は地球に存在しない光る虫?その虫に触れた秋人の体が変貌して爆発します。気がつくと体はつながっていましたが、局部が異様な形状に。
海岸沿いに行くと、これまたお尻丸出しの美女が寝ていました。欲望のままに襲いかかろうとする秋人。これは、美女が目覚めて未遂?に終わるも、その美女の彼氏との営みをまたも覗き見ることに。彼氏は「この島から出られなくなるかも」という気になる発言。
飛行機の中では、お偉いさんによるぶっ飛んだ会話。NASAが太陽系外から亜光速で近づく物体軍を観測し、国際宇宙ステーションステーションが破壊されていました。地球外から侵略的意図を持って飛来した存在があるようです。秋人が触れた虫でしょうか。米軍による掃討作戦で、与那瀬島に核爆弾が打ち込まれる模様。
頭がおかしくなった秋人は森の中で体調30センチはあろうかというカマキリを目撃。何かが起こってますね。最後は異常な空腹に導かれるがままに時給10万円の工事現場にブリーフ一丁で紛れ込んでいきます。
ストーリーを書きだしてみて、本当に訳がわからないことを再確認。
- 作者: 都留泰作
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/30
- メディア: コミック
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