奴隷区 / 岡田伸一 / オオイシヒロト(6)、星マークのジャッジメントSCMを持つ世田谷ツバキが登場

SCM(スレイブコントロールメソッド)という口の中に着ける矯正器具のようなものに関わった人を描くマンガ。SCMを着けた者同士が勝負をすると、SCMから脳に電気信号が流れ、敗者は勝者の奴隷になります。

5巻ではユウガがエイアの奴隷となり、「あたまがおかしい人」ことフジコがリュウオウの奴隷となりました。フジコはリュウオウの命令で高校に保健教師として、潜入します。SCMを追いかけるGPSで、主人・奴隷・フリーのいずれでもない星マークが出現したという事で正体を探りに行きます。

6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

台東フジコは養護教諭として、葛飾ジュリアは女生徒として高校に潜入します。潜入して早速怪しい手紙を受け取るジュリア。潜入は敵にもバレバレでした。星マークの正体を知るSCM装着者の北ミナミが接触してきます。

フジコによるとジュリアは妊娠し、奴隷の第二段階になっていました。第二段階は奴隷として2000時間以上経過すると主人に心まで捧げるようになる、というもの。第三段階、第四段階が気になります。

フジコとジュリアがミナミのもとに向かうと、そこにはミナミと星マークのSCM装着者である世田谷ツバキがいました。あっさり出てきますねー。星マークの正体はジャッジメントSCMというもの。自らSCMを改良していました。能力は不明です。また、北ミナミと仲間であり奴隷と主人の関係ではありません。ミナミを拉致しようというリュウオウの計画は、フジコが既にツバキの奴隷にされていたことで破綻します。逆に攫われ、拉致されるジュリア。

そして、久しぶりに練馬ムオンが登場。母を救いたいリュウオウの標的ですね。ところがムオンは孫娘ミナミの奴隷でした。ジュリアをミナミの奴隷にするための勝負の内容は、「3時間以内により多くの体重を減らしたほうが勝ち」というもの。勝負の前に、ジュリアが第二段階を通り越して第三段階に到達していたことが明らかに。第三段階は、SCMなしでSCMの効力を発揮するという者。もはや超能力の域。

ミナミとジュリアの勝負は、ミナミが予め硬貨などを飲み込んで体重を増やしておくというイカサマをしていましたが、死の直前まで自分の血液を流したジュリアがまさかの勝利。ミナミがジュリアの奴隷にされている間に、ムオンがツバキの奴隷に。ミナミに対してツバキは「あなたは用済みだ」という発言。ツバキがラスボスくさいですね。

リュウオウ、エイア、ツバキの3勢力と23人の奴隷全員登場ということで、ここから大きな伏線回収となりそうです。品川ゼロの眼の色が変わってリュウオウに襲いかかるシーンがありましたが、どうなったか示されませんでした。これがまずめっちゃ気になります。