嘘喰い / 迫稔雄(32)-(34)、プロトポロスで闘技場バトル、砦攻めではたたいて・かぶって・ジャンケンポン

凄腕ギャンブラー斑目貘、通称「嘘喰い」の活躍を描くマンガ。

賭郎と言う名のギャンブルサークルの支配権をかけて、貘と切間創一、ビンセント・ラロが三つ巴のギャンブルに突入しています。ギャンブルの舞台はMMORPGの舞台を現実に持ってきて再現したプロトポロスという島。勝利条件は24日後に『皇帝』であること。

貘はプロトポロスが始まって早速奴隷身分の人たちを相手にギャンブル。四神包囲というあっち向いてホイをベースにしたゲーム。3回勝負ワンセットですが、一度指定した方向、向いた方向には2回目は向けないというルール。そのため、1回目が終わると2回目には必ず安全方向が出来ます。親と子の間で、掛け金や方向を考えた駆け引きが繰り広げられますが、最後は奴隷たちが一致団結して貘をハメようとしたところで、逆をついて奴隷たち全員を貘がハメて勝ちます。

32、33、34巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

32巻

四神包囲でやり込めた奴隷たちを引き連れて闘技場へ。ここでは「アンタッチャブル」というギャンブルが行われていました。アンタッチャブルは奴隷たちのこと、2名のハンターから100秒間逃げ切れたらクリア。観衆は生き残るアンタッチャブルや、アンタッチャブルを仕留めるハンターについて賭けます。

貘が連れてきた奴隷たちに梶とマルコが合流してアンタッチャブルへ。マルコがいるので楽勝に見えましたが、アンタッチャブルラインをうまく使われて10秒以上待機させられ、電流を喰らいます。その後は梶と奴隷たちが根性をクリア。

闘技場2日目にして、貘とラロがぶつかります。闘技場には、貘の協力者である伽羅とラロの協力者であるロバートK。どちらが勝つかを賭けます。ビオスというプロトポリス通貨だけでなく、協力者の追放も賭けた勝負。戦いはハンドルネーム「キャット」こと伽羅の勝利。しかし、稼いだビオスではラロの勝利です。ハンター側の連複を1点買いで当てられるようにロバートKが立ち回っていました。

33巻

貘の闘技場での賭けはまだ終わりません。支配人と、もう勝った全額を賭けて観客の居ない勝負。相手の処刑人ベロニカと伽羅の戦いです。この戦いでは、伽羅が致命傷と思われる出血に見えましたが、それはフェイクで相手の油断を誘って勝利。

ラロ側も敗れたロバートKが次なる役目、賭郎とプロトポロス運営の協力体制の不備をついて、運営側の情報を得るために活動を開始します。欲しい情報は島の位置。場所さえわかれば、圧倒的な武力を投入する腹づもり。ロバートKは見張りの立会人である銅寺を倒そうとします。もつれにもつれた勝負は銅寺の勝利。運営管理者の台場が出てきました。不気味な目付きですね。ロバートKと銅寺の戦いの最中に明らかになったのは、プロトポロスを隠れ蓑に臓器売買や麻薬取引を行なっているということ。

プロトポロスには3つの国アズラ、テイパー、ショウドがあります。まずテイパーの王を目指す貘は、梶にアズラの砦を落とすよう指示。

音沙汰のなかったハルもここで登場。ショウドで上級職の女性と懇意になってかなりのビオスを手にしているようです。

34巻

アズラの砦を落としに行った梶は、ラロの協力者であるフロイド・リーはフロイドKに続いて2人目です。賭郎もいるということで、勝負はやはりギャンブル。「矛盾遊戯」という攻撃側と防御側に分かれて、矛と盾を各々選んで戦わせるというもの。攻撃側と防御側を決めるのは、賭けてビオスの額。選ぶ矛と盾はそれぞれ「スタンガン、日本刀、銃」「ゴム盾、木の盾、鉄の盾」

スタンガンは鉄の盾では防げません。銃をまともに防げるのは鉄の盾だけ。相手の所持ビオスもわからないので、賭けるビオス決定も一筋縄では行きません。勝負は梶が銃を取った時に決まったかに見えましたが、敵を殺す覚悟ができていませんでした。しかし、このときわざと外した弾が、ゴム盾の取っ手を破壊していました。梶がスタンガン、フロイド・リーがゴム盾を選んだ時に電撃が炸裂します。次に梶が日本刀を選んだ時、相手に盾を持ち上げる力は残っていませんでした。梶の勝利です。

ようやくプロトポロスの全貌が見えてきたようなそうでないような。とりあえず上級職になって王になって、最後に皇帝という順みたいですね。敵の協力者がこれで2人減って貘優位に見えますけど、どうなるのかな。