幼くして天涯孤独となった天才棋士、桐山零(きりやまれい)の物語。将棋マンガなんですが、メインは棋士たちや桐山と親しくする3姉妹との心の交流ですね。「ハチミツとクローバー」の羽海野先生の柔らかなタッチで描かれます。
これまでのあらすじ
交通事故で家族を失くした桐山零はプロ棋士の家に引き取られ、メキメキと頭角を表して15歳でプロになります。1年遅れで高校に進学するも周囲に溶け込めず、将棋の成績も壁に当たった時に出会ったのが川本家の3姉妹。
プロ棋士としての戦い、高校での将棋部の活動、川本家の次女ひなたの中学でのいじめ問題を通じて成長していく桐山。プロとしては新人王を獲得して、棋界の頂点に立つ宗谷との対局もこなしています。
10巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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受験を経て、桐山と同じ高校にひなたが進学してきます。仲のいい友達もできたみたいで桐山も一安心。
15歳の時に逃げるように飛び出た幸田家を訪れるエピソードや、相変わらずほっこりする川本家との交流が描かれます。対局は20年かけてB2に昇格してきた入江と、3年でB2に至った桐山の戦い。入江は対局中に、かつて宗谷が来た時と同じ巨大な魚が通り抜けていく「コイツにはかなわない」という感覚を味わいます。やはり将棋にかけては天才ですね。
しかし川本家には、不穏な空気が漂ってきます。3姉妹の祖父・相米二(そめじ)が不整脈で入院し、その直後に家を出て行ったはずの3姉妹の父である誠二郎が姿を現します。生まれてから一度もモモを抱いたことすらない父親に、3姉妹と桐山は警戒します。誠二郎は「家族で一緒に暮らそう」と提案。しかし、実際には3姉妹を追い出して自分と新しい妻子で住む腹づもりでした。
無関係ながら騒ぎに介入した桐山は、「お前には関係ない」という誠二郎に対して将来ひなたと結婚することを全員の前で宣言。空気が読めなさすぎて熱すぎる展開に、ひなたのほっぺたは真っ赤です。
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