「サクラサクラ」は「花右京メイド隊」「こいこい7」のもりしげ先生による少子高齢化を題材にしたマンガ。
舞台は学校なんですが、生徒はわずか3人。究極まで少子化が進んでいます。主人公の花坂春(はなさかはる)は、個人レッスンや通信教育による過程のみを経て15歳で初めて学校というものに入学。しかし、自分以外の生徒は姫城桜子(ひめしろさくらこ)と敷島桜花(しきしまおうか)の女の子2人だけ。
というシチュエーションで始まる学園恋愛コメディ。
3巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ほのぼのとした3人だけの学校生活が始まるも、実際にはこの国の老人たちによる監視がついていました。ぶっちゃけてしまうと、次世代を産んでもらうために花坂と姫城を恋愛させようとします。
そんな状態に反旗を翻す姫城に対して、強制退学措置をとる老人たち。姫城は両親ともほとんど話したことがなく、国に父と母として指定された2人からの交配で生まれたという実験動物のような人生を恨んでいました。「おまえなどどうでもいい、欲しいのは内臓(子宮)だけ」などと言い放つ老人たちが跋扈する社会。病んでますねー。そんな姫城を救うために、総理大臣へ直談判する花坂。見事、姫城の退学措置を撤回させます。
このできごとの裏で「新世代」なる子供たちの存在が明らかに。総理大臣へ圧力をかけるほどの発言力。花坂や姫城のように、自然に妊娠出産を経て生まれてきた子どもではなく、完全に試験官の中から生まれてきた子供たちですね。その新世代はテレパシーのようなもので意識を共有して、圧倒的な知性で持って賢人会議として日本を牛耳っていました。その女王が最初に生まれた敷島。
そんな特徴的な2人に加えて、花坂に最適なパートナー候補としてコンピュータがはじき出された外国人のセリシール・ハナミズキ・コレットが入学してきます。超大金持ちの外国人加入でまた繰り広げられるほのぼの学園生活。
ほのぼのと展開される学校生活の中に時折挿入される少子化ネタがまた病んでて面白いですね。続きも呼んでみます。
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