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東京喰種[JACK] / 石田スイ、最強のCCG捜査官有馬の学生時代

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東京喰種トーキョーグール[JACK] (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

本編から十数年前を描く作品。主人公は、最強のCCG捜査官である有馬、この時はまだ学生。「ランタン」と呼ばれる13区で暴れまわっている喰種を同級生の富良太志(タイシ)とともに追います。

この[JACK]、電子書籍のみで紙媒体では発売されていません。1ページで文字を拡大しなくても読めるように、スマートフォンで読むことを想定してネームが構成されていることがわかります。絵は週間連載に比べるとややクオリティを下げて、細かい書き込みは減っています。しかし、スマートフォンで1ページずつ読むには十分。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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タイシは、元野球少年でしたが現在はブラブラしている学生。幼馴染のアキとリョウも学校を抜けだして、バイクにまたがって不良生活。2人と会うためにたまり場に顔を出した時に、リョウが殺されアキは片目を潰されます。襲いかかってきたのはハロフィンのカボチャを模したマスクを付けた喰種「ランタン」。

殺されそうになったタイシを救ったのは、転校生の有馬。抜群の反射神経と身体能力で相手の赫子をかわして蹴りを見舞います。逃走するランタン。

次の日から、タイシは有馬とともに独自に喰種退治に赴きます。武器はクインケではなく釘バット。有馬は、最近になって学校で喰種のものと思しき事件が頻発していることを指摘。転校生や新担任について、タイシに尋ねます。有馬もまた転校生なんですけどね。夜の学校で不審者を探していると、担任の緒方に発見されます。緒方が怪しいかと思いきや、その緒方は後ろからざっくり刺されちゃいます。喰種は新担任ではなく新しく入ってきた用務員のおっさんでした。あっさり倒す有馬。このおっさんはランタンではありません。

ランタンとつるんでいた美容師の喰種に狙われる同級生の女子、三波。髪から出る芳醇な血の匂いをかぎつけて狙われました。襲いかかった所で助けに入る有馬とタイシ。ちょっと強い喰種だったようですが、こいつも有馬の敵ではありません。そして、戦う二人を見た三波も喰種探しを手伝うことに。

怪しい男を発見した三波、タイシがその男を追います。有馬と三波が2人で後を追おうとした時に、三波が赫子を出して有馬に襲いかかります。ランタンの正体は有馬と同じ転校生の三波でした。まったく動じない有馬。美容師喰種が三波に襲いかかったのは、殺した人間の血液でその髪を洗っていたから。髪の匂いが人間のものになっていました。かなり強い喰種だったようですが、有馬が戦うと雑魚に見えますね。有馬は、ただの転校生ではなく喰種を倒すCCG捜査官として転校してきていたことをタイシに明かしてまた転校していきます。

エピローグは、大人になり同じCCG捜査官となったタイシとすれ違う有馬のシーン。地位・実力ともにかけ離れた二人ですが確かな友情があるようです。いや有馬はそうでもないかもしれませんけど。

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