1968年に起きた未解決事件である「3億円事件」を題材にした渡辺潤先生のマンガ。もちろん話の中身はフィクション。
主要人物が、取り返しの付かない傷を負っていき、物語が終幕に向かっていることを感じさせます。
3億円事件の首謀者であり現在の大物政治家でもある沢田は、川崎雄大に刺されて重症を追っています。川崎雄大も相次ぐ戦いで体はボロボロ。未来がテレビの生放送で沢田の悪行を喋ったことにより政治生命も危うくなっています。
大和は、関口兄弟を討つべく罠を張り巡らせて、工事現場に呼び出します。時間差で呼び出すも、経験豊富な二郎が1時間前に現れて目論見が崩れます。正確な銃の腕前で大和を追い詰める二郎。
18巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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夏美と一緒に過ごすことで心境に変化のあった二郎。夏美に銃を向ける欽一を止めようとします。自分たちが殺した母親が、実は自分たちを守ろうとしていたことに気付いたと二郎は言います。しかし、欽一は二郎に銃口を向けます。最後は相討ちになって兄弟2人が死亡。二郎に止めを刺したのは夏美でした。
そこに現れる沢田。大和に川崎雄大の居場所、軍艦島を告げます。
刺されたはずの沢田ですが、見た感じ重症であることを感じさせません。記者会見で、議員辞職すると共に3億円事件の首謀者であったことを告白。このおっさんは本当に食えません。何がしたかったんでしょう? 会見の途中で警備員に扮していた泰成に撃たれます。沢田は、横溝保の死の真相を泰成に話します。金に困って、3億円事件の金に手をつけようとしたので諌めようとしたんですが、拳銃で自殺を図り揉みあった末の事故死でした。これで沢田も死にます。
大和は泰成の残していた資料を調べます。川崎雄大を追う泰成は、大和と未来を監視していたので、関口兄弟が2人をはめようと殺人を犯すところを動画に残していました。これがあれば、2人の冤罪を晴らすことはできそうですね。
大和は軍艦島に向かいますが、その大和の足取りを未来が追います。真玉橋は、未来の行動を黙認、大和を連れ帰ってくるよう言います。そこで未来が、独自に調べた驚きの事実を話します。未来の父の武雄は、川崎雄大と前の奥さんである和子都の間に生まれた子。その後鳴海鉄也となって武雄の隣に住んでいたとは。大和と未来は、叔父と姪の関係でしたか。
未来を家に送り返し、一人で川崎雄大と対峙する大和。ここから川崎雄大によって、すべてが語られるわけですね。オレの人生はつぎはぎだらけのモンタージュというセリフから始まりました。
次の19巻で終幕ですね。発売は2015年の春。
- 作者: 渡辺潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: コミック
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