過去をやり直して未来を変えるを持つマンガ家志望の藤沼悟が主人公のサスペンスマンガ。
小学校時代に一度戻るも、そのときは同級生の雛月加代を救えませんでした。死亡日の3月2日をやり過ごすも、3月3日に殺されてしまいます。同じことが起こるのではなく、犯罪そのものの原因を取り除かなければなりません。
2度目のリバイバルにて、教師、児童相談所、雛月と悟の母親全員の協力を得て、虐待の証拠を突きつけて母親と雛月を引き離すことに成功。死亡予定日前後で、使われてないバスを隠れ家にして雛月を匿っていたんですが、そこに少女連続殺害犯のものと思われる道具が残されていました。
雛月は、悟が現世で罪を着せられた凶悪犯に殺されたわけではなく、あくまで親からの虐待死だったので、事件そのものの原因は取り除かれていません。
5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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真犯人が捕まっていないこともあり、悟が現代を戻ることはありませんでした。ここから、真犯人追及と犯罪の未然防止への戦いが始まります。
八代先生に車で送ってもらっているときに、雛月加代が児童養護施設に行くことなく祖母と一緒にこれからも学校に通えることを聞かされます。助手席の引き出しに隠された大量の飴を発見する悟。
加代を匿っていたバスからは、真犯人の道具が持ち去られたいました。足跡を残さないようにバスに近づく工夫も。次なる犠牲者の中西彩を救うべく動き始めますが、隣の小学校であることもありなかなか接触が難しいという状況です。しかしユウキさんは中西彩がひとりぼっちで公園に居るということを知っていました。ユウキさんの「ひとりぼっちの子に声をかける」という性質が、罪を着せられる原因の一つだったんですね。
公園に入る中西彩に直接、友達になろう、ということで声を掛けます。アジトの良さを男らしくアピールするカズに惹かれて仲間入りする中西彩。殺害につながる「ひとりぼっちの空白時間」を無くして犯罪を防ぎます。
ここらで若かりし頃の澤田も登場。やはり彼はこのときから、連続殺害誘拐犯を追いかけていました。悟に犯人のプロファイリングを話し始める澤田。
次は、雛月の給食費の件でひとりぼっちになってしまった美里を気にかけます。アイスホッケーの会場まで、美里を追いかけていった悟。トイレから出てこないな、と思ったら搬出入口から発進していくトラックが。おあつらえ向きに八代先生がいたということで、車に乗せてもらって追いかけます。八代先生に誘拐犯について話す悟。引き出しの飴を取ろうとしたら、そこには下剤だけが。
怪しい笑顔で「僕の車じゃない」と発言する八代先生。
真犯人の八代先生が、とうとう悟を排除しにかかった、というところでしょうか。現代の「西園まなぶ」=「八代学」なのかな。まなぶの名前は、背景の窓ガラスに描かれていました。まあ、「既に出てきている人物の中に犯人が居る」という制約があれば、この展開はむべなるかな。
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