ジャンプSQで連載している、アメコミや特撮などの要素をふんだんに盛り込みつつ魔法少女も登場するマンガ。前巻を読んだ時にどんどん伏線を広げてるなーと思ったら、5巻で完結となりました。
サカキをリーダーとする敵勢力3人が表に出てきて、ヒーローと怪人両方の力であるλエネルギーを打ち消す方法を開発したと言います。軍の協力も得た上で、何らかの計画を進めているようです。
敵側の怪人は3人、サカキ、ジェイラス、棗。サカキは最強のヒーローMr.ロストマンを倒すほどの強さを誇ります。サカキに作られた協力なヒーローフレイムベインも登場してきて、どうなるのかと言った感じ。
5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
広告
各々が決戦に備えた準備をしつつ、いきなり4ヶ月後に。愛知県と東京、日本海の3箇所にアンテナが建造され正三角形を形作っています。いよいよ明日だ、というサカキ。主だったヒーロー狩りも終わり、気になるヒーローは5人程度。
3つのアンテナそれぞれを守るサカキ達。戦力を分散させてくるかと思いきや全員が愛知にあるジェイラスの守るアンテナを襲撃。ナイトダイバー、キャプテン・ジャパン、ホーネットマンにレオが集結。ヒーロー側の切り札は、ハルクのような猿人に変貌する子どものブルドラモ。マイティ・ブローまで来て、敵の戦闘員を次々に倒していきます。ホーネットマンと1対1の対決になったジェイラス。「Dr.ウォー」というのがジェイラスの通り名のようですね。棺桶から次々に兵器を出して攻撃を仕掛けてきます。最後は捨て身の一撃で見事撃破。
棗に挑むのはライトブライトことヒカリと北鹿姉妹の姉ミユキ。棗の能力は身体の自在硬化と怪力。敵の攻撃でダメージを受けるやいなや、すぐさま体の硬度を上げていきます。その棗に対して、2人が力を合せて放つ、ライトブライトの力の源泉であるブラスターリングが砕けるほどの一撃で棗の腹に穴を開けて勝利。残るはサカキただ一人。
サカキに挑むのは北鹿姉妹の妹ユリとマリーナ。マリーナからサカキ達の狙いが語られます。生命エネルギーと反応して超人的な力を得られるλエネルギー、2つのエネルギーを同じ器に入れると微量でも多い方のエネルギーに少ないほうが打ち消されるという性質がありました。かつて、その性質を利用してλエネルギーを世界から消す計画がありましたが、膨大な生命エネルギーの副作用を恐れて頓挫していました。サカキの計画はその逆、ドゥライズ星人のコアを仕込んだアンテナ三角形内をλエネルギーで満たして、すべての生命をλエネルギーの餌にして地球を超人で埋め尽くすというモノ。λエネルギーに適合できない人はみんな死んでしまいます。地球の生物を強制進化させて、他の惑星と対等に渡り合えるようにするというのが最終目的。
ユリとマリーナはサカキに攻撃を仕掛けます。使用している刀は超高温で、傷を焼いてしまうことで再生能力を封じます。しかし、サカキは爆発する血液を飛ばして攻撃し、焼けた傷口を自分で切り落として再生してきます。2人がやられたと思われたその時、巨大な刀がサカキを貫きます。フレイムベインの登場。
サカキは自分の手で産んだフレイムベインの力を強制解除するプログラムを仕込んでいましたが、そんなことはおかまいなしに口に爆弾を突っ込んでいきます。それでも蘇る不死身っぷりを見せるサカキでしたが、最後は両腕を切り落とされてアンテナの中央部に落ちていきます。サカキの持つ膨大な生命エネルギーと、残り2つのアンテナにも仕込まれたジェイラス・棗の生命エネルギーでλエネルギーが消えていきます。
エピローグでは、新しい道を歩み始めた北鹿姉妹の姿がありました。姉のほうが見た目が幼いと思っていましたが、リリィキュアルの力の反動だったんですね。
後から目次を見るとわかったんですけど、敵は全員怪人としての通り名があったんですね。「戦争怪人Dr.ウォー」「鋼の怪人ザ・スティール」「細胞操作怪人Mr.セル」。あとがきにはパロディやオマージュがすべてパクリとして非難されるという現状への作者の不満コメントが。急展開でしたし、もうちょっとこのマンガを描きたかったのかも知れません。
- 作者: 荻野純
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/11/04
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 荻野純
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/02/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
関連エントリ
γ-ガンマ- / 荻野純(4)、魔法少女が引退して最強のヒーローフレイムベインが登場 - PHMPK.LOG
広告