醜悪な容姿を持つ主人公の淵累(ふちかさね)が、魔法の口紅の力で他人の顔を奪い取って、圧倒的な演技力で舞台に立つ女優となる話。
植物人間となってしまったニナになりかわり女優活動と続ける累は、異母妹の野菊と出会います。野菊の母は、累の母いざなに顔を奪い取られ、24時間おきに口づけするためだけに鎖につながれるという凄惨な生活を強いられていました。母に似た容姿を持つ野菊も、父親に犯されながら不幸な人生を歩んでいるかに見えましたが、父を殺して家を飛び出します。
美しさを武器に、何人もの男と寝てお金と情報を得る野菊。丹沢ニナに惹かれながら、姉の累の行方を追います。
5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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野菊は日々の生活の糧を稼ぐために男に体を売りますが、客だった麻溝という男がストーカーに変貌。夜道で尾行され、路地に入った所で襲われます。窮地で丹沢ニナに電話で助けを求めます。間一髪助けられた所で、野菊は今晩の宿もないという事でニナの家に泊めてもらうことに。
野菊と寝る見返りに累の足取りを追う教師の天ヶ崎。天ヶ崎からはついに、累がかつてニナのマネージャーをしていたという繋がりが知らされます。羽生田釿互から、累に行方を追う怪しい男がいると連絡が。そして、父親である海道与(かいどうあたえ)が死んだという情報も。羽生田はやはり累に身辺についてかなり詳しいところまで知っていたんですね。
丹沢ニナの家に鍵が掛けられている部屋を怪しむ野菊。肌見放さず持っていた鍵を、風呂に入った一瞬で抜き取って部屋にいる累の顔をしたニナの姿を見ます。鎖につながれた母を思い出す野菊は、丹沢ニナの正体を追います。ニナの母親が抱く疑いやその演技、父の残した言葉から、口づけで顔を入れ替わる能力という結論に至ります。
父の仕事部屋を探りに、父の死体がある家に戻った野菊は魔法の口紅について書かれた手帳を発見。今度こそ丹沢ニナが累によって顔を奪われて入れ替わっていると確信。
ちゃくちゃくと累の置かれた立場が、危うくなってきていますね。植物人間になってしまったニナが指を動かすシーンもありました。ニナが目覚めた後は、さらに別の人物に成り代わると行った展開かな。そしてそれを追う野菊って感じになりそう。
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