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切子 / 本田真吾、廃校で行われた同窓会で、化物と化したイジメられっ子による復讐劇

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切子 (ニチブンコミックス)

「ハカイジュウ」の本田真吾先生による学園モノのホラー。

17年ぶりに廃校となった中学校の校舎に集まった同級生が、土砂崩れにより学校に閉じ込められ、切子と呼ばれる怪物に襲われます。化物が出てきて逃げ惑う展開は本田先生の本領。最後まで読むと笑えるような展開もありました。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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田舎の学校で7人しかいなかった中学生の同級生たちが、「K」と名乗る人物から招待されて今は廃校となってしまった校舎で同窓会を開くことに。集まったのは6人、奥村切子(おくむらせつこ)は3年の時に自殺して亡くなっています。

各々現状を報告していき、主人公の良介は普通のサラリーマン、和哉はITベンチャーの社長、みずほは保険の営業、英孝は小説家の卵、理緒はキャバクラで働いています。遅れてきた正雄は、世界中を旅して回るミュージシャン。

理緒は和哉を誘惑しますが、年齢のせいかキャバクラで落ちぶれていることを指摘されてけんもほろろ。トイレに一人で入った所で、便器から出てきた謎の手に首を切り落とされて死にます。恐怖から学校から脱出しようとしますが、道が土砂崩れでふさがっていました。次に殺されたのは正雄。音楽室から謎のピアノ演奏が聞こえてきてそちらに行くと、便器から出てきた手の持ち主がセーラー服を着てピアノを演奏していました。切子(きりこ)の復讐ではないかと騒ぎ始める一同。

単独行動を慎み教室にいたところ、窓から切子の化物がガラスをぶち抜いて襲いかかってきます。逃げ惑う中、英孝が自分が同窓会の手紙の出し主「K」であることを告白。目的は、奥村切子を死に追いやった同級生たちに、タイムカプセルを開けて反省してもらうことでした。しかし、予想外に切子の化物が出現。自分だけは殺されないはずと高をくくっていた英孝ですが、あっさり化物に体をバラバラにされて殺されます。

残る3人は必死で化物から逃げますが、和哉が捕まり首から上を食べられて死にます。良介とみずほは、化物の手がかりを求めてタイムカプセルを明けます。そこには良介のしらない切子が。これまでのやり取りの中で違和感がありましたが、良介だけは切子がイジメを苦にして自殺した事実を認識していませんでした。なぜか良介の頭の中では切子がみんなのアイドルだったことになっていました。実は、イジメられていたのをかばったのが良介で、そのことで良介は切子から好意を抱かれていました。しかし、切子の容貌はどうみても化物的なブサイク。最終的に良介は切子を、つきまとわれたところを突き落として殺していました。その事実を、頭の中で歪め切子をみんなのアイドルだったことにしていた、ということに気付かされます。

その話を聞いて、なぜかみずほが、自分が不倫をしていたことを告白。そして、切子の化物は突如巨大化して襲いかかってきます。校舎をぶち抜くほどのハカイジュウで言うところのトール型の化物になった切子。その化け物が襲いかかってきて気を失います。目覚めるとそこには、土砂崩れで崩壊した校舎が。助かったのは良介とみずほの2人。

最後の急展開が凄まじすぎて、笑えてきますね。一体なぜ巨大化したのか。そして、脈絡のないみずほの不倫告白。どう考えても生き残っちゃダメな切子を殺した良介が生き残るという不条理。

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