原作山口ミコト先生、作画佐藤友生のマンガで、別冊少年マガジンに連載されている「トモダチゲーム」。高校生の仲良し5人組が「5人の中の誰か」の借金を返すためにトモダチゲームに参加します。しかし、トモダチゲームは全員の借金を減らすよりも他人に借金を押し付けたほうが「自分だけ」が得をするといういやらしい設計。
1回戦をクリアして、2回戦の陰口スゴロクで主人公の友一が裏切り者の美笠天智をあぶり出した上で3回戦に進んでいます。友一の表情はダークヒーローそのもの。ライアーゲームの秋山と同じく自分が莫大な借金を背負った上で勝ち上がって、運営を潰すつもり。
自分がついていた嘘を告白して友一とともに3回戦に進んだ天智は、「沢良宜こそが裏切り者である」と謎の発言。
4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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4巻が始まって「第2ゲーム終了後に借金総額を教える」という取ってつけたような情報公開により、借金総額が1080万円であることが知らされます。計算上では沢良宜の借金は610万円なんで、細かい計算説明がなされてますが友一410万、天智210万は読者にも見てわかる借金なんで、沢良宜は嘘つき確定ですね。しかし、3回戦以降で沢良宜は出てこないのにこんな伏線を今さら入れる意味はあるんでしょうか。
3回戦はチーム戦。そういえば友一たちを運営側はずっとCグループと呼んでいました。相手はKグループ、友一たちと違って5人で陰口スゴロクをクリアしています。バスケ部で普段から抜群のチームワークと友情を育んでいる5人組。その要は圧倒的なカリスマ性を持つキャプテンの門倉十蔵。
ゲームは「友情かくれんぼ」。チームの中で1人が隠れる役、他が相手チームの「隠れる役」を探す役になる普通のかくれんぼ。そして、Cグループには2回戦で1人だけで勝ち上がったグループがあるという体で運営側の水瀬マリアが加わります。このゲームの本質はかくれんぼじゃなくて裏切りの誘発。そもそもフィールドが広すぎて探すのは事実上不可能。見つけるには同じグループの「探す役」が食糧を届けるときに尾行するしかありません。裏切って隠れる役の場所を教えると勝利チーム側に入って借金を自分のチームに押し付けられるので、これを狙う・もしくは誘発するのが順当でしょう。人数の少ないCグループは徹底マークされて、一度も隠れる役の天智に食糧を届けられません。空腹の余り幻覚症状にまで悩まされる天智。
勝負が動いたのは3日目。相手チームの2人が食糧を届けに行って2対2になった状況で、走りだす友一とマリア。そして、逃亡中に崖からマリアを突き落とします。3日間で相手の性格を熟知した友一には、2人が友一を逃してでもマリアを助けるだろうという算段がありました。無事食糧を届ける友一。
最後のシーンで、Kグループで最も情に熱い鬼瓦百太郎がCグループに寝返って、人間関係が崩壊するシーンが描かれます。一体何が起こったんでしょうか。これまた5巻が気になる展開ですね。
しかし、ご都合展開で借金総額を教えたり、純情な相手の心を揺さぶるマリアが加わったりと突っ込みたいところはいっぱいありますね。食糧を届けるのも1人で行けばいいでしょうに。
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のりりんは11巻で完結みたいですね。