主人公の伏見紀人は漫画家を目指す現役高校生。タイトルにもなっている石堂凛はヒロインで霊感を持つ高校生。
石堂凛の故郷の祭りに参加する海姫島編が終了して、次は紀人の漫画編に。凛の霊能力者っぷりが際立つ展開ですが、紀人の意識の中に時折現れて道を指し示すヤタガラスも不思議な存在。
9巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ヤング・ブル杯に投稿する漫画の案を練る紀人。ヤング・ブル杯はトーラス本誌に載る新人のシリーズ連載で、アンケートで一番人気になると連載への道が開かれます。
紀人が考えた作品は「オールド・ボーイ」、老けたおっさんの風貌の17歳のオンラインゲーム大好き引きこもりニートが、失踪した女子プロサッカーチームの監督の影武者を依頼されるという物語。優勝争いまっただ中のチームにあって、オンラインゲームで培った対戦相手を研究する能力を活用してお飾り監督から徐々に本当にチームを勝ち上がらせていくというストーリーのようです。漫画の中に漫画のネームを登場させるという構成。担当の武藤さんのアドバイスに則ってどんどんエロいシーンも盛り込んでいきます。
凛は推薦で東京の大学への進学を決めており、紀人も連載作家として東京に上京することを目指します。いろいろな人たちから刺激を受け、書きなおしてどんどん作品のクオリティを高めていく紀人。特にライバルの瀧カイトの作品は、凛の霊能力に刺激を受けたとしか思えない、意欲的でシリアスな作品に仕上げられたもの。
戦いの舞台が少年誌という事で、躍動感あふれるキャラクターやギャグ・エロを盛り込んだ紀人も負けておらず、今のところどちらが勝つか判然としないところ。しかし、アンケートの結果は残念ながら瀧カイトに次ぐ2位でした。拮抗していたことや編集部の評判が良かったこともあり、続編で読切りを描くことに。
武藤さんが推すエロ路線ですが、他の武藤さんの息がかかった人たちも圧倒的な画力でエロを盛り込んできているのを見て方針を変える紀人は、なにやら武藤さんをうならせるネームを送ったようですが、どうなるかといったところ。
漫画編の展開はわかりやすくすっきりとした王道ですね。ヤタガラスは年内に登場しない宣言がありましたけど、相変わらずこの伏線はよくわかりません。
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