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校舎の裏には天使が埋められている / 小山鹿梨子(6)(7)、次々起こる殺人事件でちらつく女王蜂の影

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校舎のうらには天使が埋められている(7)<完> (講談社コミックス別冊フレンド)

いじめをテーマにした衝撃のエレメンタリー・サスペンス!なマンガ。全7巻で完結、1〜5巻が小学4年生編、6,7巻が後日談<蝕>の中学1年生編。このエントリは6巻と7巻のあらすじと感想です。

舞台は名門・月見ヶ峰学園中等部で、小学4年生編の3年後。光本菜々芽浜上優がこの中学校に進学しています。中西健太近藤泉後堂理花は別の中学校に進学していますが、後日談<蝕>でも登場します。どうやら中西健太と後堂理花が仲良くなっているみたい。

4年2組で女王として君臨していた蜂屋あいとそっくりの風貌の華ヶ崎愛子というキャラクターが登場します。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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菜々芽が進学した中学校でも相変わらず繰り広げられるイジメの光景。そのせいか、菜々芽は小学生時代の悪夢が呼び起こされて苦しんでいました。「リア充狩り」と呼ばれる事件が話題になっていて、たびたび中高生のカップルが覆面の集団に暴行されるという物騒な背景も。

そんな折、美術部の先輩の春日新と一緒に下校していた浜上優が、「リア充狩り」に襲われます。間一髪で助けに入る菜々芽。首謀者を華ヶ崎愛子ではないかと疑いますが、その愛子に呼び出されて校舎の裏に行くと、そこには愛子の死体が。クラスメイトの火堂流星氷室怜につかまり、殺人犯呼ばわりされた挙句暴行されそうになりますが、担任の一文字衛に助けられます。

一文字に手当を受けていると、突如として凶悪な本性を表して性的な暴行を加えようとします。この学校はまともな人間が一人も居ませんね。何者かが一文字の頭を殴ったおかげでとっさに逃げ出すことができますが、その部屋に戻ると一文字は首にナイフを刺されて死んでいました。ナイフの持ち主は火堂ということで、警察から事情聴取を受けます。

「リア充狩り」を行なっていた火堂や氷室に襲いかかるマスクの男。中西たちが、その男を捕らえると正体は火堂たちにイジメられていた望月景太でした。望月の目的は、自分をイジメからかばってくれていた菜々芽を守ること。一文字を殴ったのも望月。そして、「リア充狩り」と一文字の関係も明らかに。カップルを襲った上に、裸の写真を撮って脅し、女を一文字に提供する代わりに、細かいミスをもみ消させていました。中学1年生とは到底思えないお盛んっぷり。しかし、誰も殺人には関わっていませんでした。

ここに至って、真犯人である春日新が牙を剥きます。親しくしていた優を襲ったあと、菜々芽を殺しにかかります。動機はぶっちゃけよくわかりません。蜂屋あいに心酔していて、菜々芽を恨んでいることまではわかりますが、最初から直接殺しにかかるのではなく優を襲ったり、一文字を殺したりと回り道。そして、蜂屋あいにそっくりだけど、思い出を汚してしまうからと華ヶ崎愛子を殺していました。殺されそうになった所で助けに入る近藤。傷を負わされた春日は、かつて蜂屋あいと菜々芽が飛び込んだ穴に、自ら飛び込んで行きました。

エピローグで、学校から大量の補導者が出て、ひとまず落ち着いたことが語られます。そして2年半後、主要メンバー全員で仲良く同じ高校に登校する光景。その後ろで、「わたしのことみんな覚えてるかな?またいっぱいあそびたいな」と話す蜂屋あいっぽい影が忍び寄るところで後日談<蝕>は終わり。

高校生編あるのかな。やっぱり蜂屋あいがどうなったかを語らないのは意図的ですよね。小学校、中学校でこれだけ殺伐とした世界が展開されるなら、高校はさながら魔界と化しそうです。感動するシーンなんてほとんどないんですけど、読み出したら止まらない面白さがありますね。

校舎のうらには天使が埋められている(6) (講談社コミックス別冊フレンド)

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