青の祓魔師のスピンオフ作品であり、主役に主人公の弟である奥村雪男が据えられています。作者は佐々木ミノル先生。加藤和恵先生の同期ということで指名されてこのギャグマンガを描くことになったとのこと。ここまで許されるのかというくらい自由にはっちゃけたスピンオフと化しています。後書きを見ると、どんなネームを出しても加藤先生はOKを出すそうですが。
奥村雪男について
青の祓魔師の主人公である奥村燐の双子の弟にして、7歳から祓魔を学び、13歳にして史上最年少で祓魔師の称号を得た天才。祓魔塾で対悪魔薬学の講師を務める先生キャラとして、みんなを引っ張っています。しかし、この「サラリーマン祓魔師 奥村雪男の哀愁」ではユンケルが欠かせないしがないサラリーマン講師で、尿意を我慢したり、パンイチで悶えたりとぶっ飛んだ一面を見せます。もはや作者公認の青エクパラレルワールドとなっていますね。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ギャグマンガにあらすじなんてなきも同然ですが、奥村雪男以外の意外なキャラにも光が当たっています。まずは藤堂。ギャグマンガよろしく本編中にうだつの上がらないマンガ家として佐々木ミノル先生本人?を反映した加藤ミノル先生が登場して酔っ払った藤堂相手に仕事について愚痴ってます。その後、おっさんに悪魔の耳をつけた藤堂の絵が加藤先生によって本編中で萌えキャラ・ユルキャラ「おじやぎ」として大ブレーク。寝ても覚めてもメディアに出てくる藤堂のおっさん顔に雪男の精神が崩壊寸前。さらに、別の悪魔を取り込んで若返ってからも飲んだくれているところで佐々木先生の町中で飲んで絡んだ後に、これまた若くなったゆるキャラとしてメディアに登場。藤堂の意外な一面が見れます。っていうか本編でこんなに飲んだくれることは絶対ないですね。
そして本編ではどこで出てきていたかすらわからないおばちゃんのアンジェリーヌ牧先生が大活躍して、雪男といいかんじになっちゃってます。雪男に飲み会で鼻フック決められた上に、なぜか下っ端として侍らされるアンジェリーヌ先生最高です。
ファン悶絶なんじゃないかと思うのが、しえみのう○ことクリスマスツリーに関する話ですね。あまりにも下ネタなんでここで説明するのはやめときます。
人気マンガのスピンオフって本編のオマケ的な立ち位置のはずなんですが、ギャグのクオリティが高くて本編に並ぶ面白さに仕上がってます、オススメ。
サラリーマン祓魔師 奥村雪男の哀愁 1 (ジャンプコミックス)
- 作者: 佐々木ミノル,加藤和恵
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