「銀のニーナ」と書いて「しろがねのニーナ」と読みます。ほのぼの系。
東京で職を失い田舎へ戻ることになった志摩崎修太郎27歳が、銀髪碧眼で10歳の姪のニーナとともに実家で夏休みを過ごすことになる、という話。
小さい女の子とクラスという点では「よつばと」や「うさぎドロップ」と同じようなところがありますが、日本が大好きで日本に馴染もうと頑張っているニーナの描かれ方はまた違った癒され感があります。ほのぼのしたい方にオススメ。
6巻まで出ていて、夏休みから始まった物語ですがニーナが学校に行き始めて季節が冬になっています。
6巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)
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志摩崎修太郎27歳は東京で失業後1年ほど再就職目指して頑張るも叶わず、預金も底をつきかけたことで実家に帰ってきます。実家の扉を開けると、家の中には父親も母親も出払っていて美しい銀髪の少女が一人。この少女が姉の娘である志摩崎ニーナ10歳。姉の洋子は高校卒業後にフィンランドに留学してそのまま結婚、ニーナを出産して現在は離婚。フィンランドにある大手家具メーカーでシングルマザーとして働いています。父親がどうとか、ハーグ条約がどうとかは突っ込んじゃダメなんでしょう。洋子は世界中を飛び回る仕事で、落ち着いてニーナを見ることができないため、実家に預けています。
修太郎の父は自分の店を回さないとダメで、母は畑仕事の手伝いがあり、昼間にニーナの面倒を見る人が居ない、ということで無職の修太郎が面倒を見ることに。修太郎の父の店でバイトをしているのが同級生の巴。修太郎とはそれなりにいい関係のようですが、東京に再度進出しようと考えている修太郎と実家の農家を継がなければならない巴では、なかなか次に発展しません。
遠くフィンランドから日本にやってきたニーナの日本通ぶりはなかなかなもの。将来の夢はアキバで活躍するアイドルになることで、現在は日本語を一生懸命学んでいます。4巻辺りから小学校の2学期に通い始め、友達もできています。生徒数が十数人しか居なくて先生のフォローがひとりひとりに行き届くというのは、細やかでいいようにも見えて田舎の少子化を象徴するようでもあります。
修太郎が東京で再就職目指して面接を受けに行くところもあったんですが、戦法の都合で採用して入ってもらおうと思っていたプロジェクトが無くなってしまったりしてうまくいかず。姉の洋子は、ニーナと一緒に暮らすために転職することを決断して、ニーナとの生活も終わりが見えてきているような。6巻の最後は、ニーナにとって日本に来て初めての年越し。こたつの中でヌクヌクしてます。読んでいて終始ほっこりできるマンガ。
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