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LIAR GAME / 甲斐谷忍(19)、四国志に決着、そして明かされるライアーゲームの真実

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LIAR GAME 19 (ヤングジャンプコミックス)

ライアーゲーム」は、ドラマ化・映画化もされた甲斐谷忍先生のマンガ。

17巻から決勝戦に突入していて、この19巻で完結となります。主人公の神崎直(かんざきなお)は、他人を信じ性善説で行動する女子大生。その直を助けてライアーゲームに参加するのが、天才詐欺師の秋山深一。

決勝戦は、4人組の4チームで争う決勝戦「四国志」。魏・呉・蜀に加えて倭の4つの国で、100ポイントのライフを削りあう戦い。各ターンで、自分以外の3国に対して「攻撃」「防御」「何もしない」を選択。攻撃と防御はそれぞれ1ポイント消費。攻撃して相手が防御していないと、3ポイント減らせます。防御されると何も起こりません。

チーム決めの段階で、直がヨコヤと同じチーム魏になっています。ヨコヤに懐柔された呉・蜀が秋山のいる倭を攻撃してライフポイントを減らしてきています。

19巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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ヨコヤが呉・蜀の2チームに持ちかけた取引は、自分のいるチームが3位になる代わりに、先に秋山チームを落として欲しい、というもの。ヨコヤと秋山のいる2チームがいなくなれば勝利の確率が上がるとあって、この取引に乗ってきます。対する秋山の戦略は呉だけを攻撃する、というもの。これで蜀が倭に対して防御しなければポイント上は蜀が1位になります。呉・蜀でポイント差が出れば同盟は崩れると踏んだ秋山。

しかし、この作戦もヨコヤの計算内で、呉・蜀の2チームどちらかに差が生まれれば、攻撃する宣言がなされていました。結局秋山のチームは最初に0ポイントになって敗退。そして、ヨコヤのいる魏も呉・蜀の2チームを残して敗退。直がヨコヤチームの司令官に、このままではヨコヤはわざと負けるつもりだ、とボイコットを訴えかけますが、すでにヨコヤに洗脳されたメンバーにはその訴えも虚しく届きません。

秋山が最後に打った逆転の秘策は、呉・蜀をライフポイント1対1の状態にすること。お互いに疑心暗鬼になるように仕向けて「防御のみ」以外の選択ができないようにしていました。1対1になってしまうとデッドロックで攻撃も防御もできません。均衡状態のまま1対1で続くゲーム。

この状態を破ったのはヨコヤでした。なんとゲーム事務局の切り崩し、という手段に打って出ていました。このままでは永遠にゲームが終焉を迎えないと恐れた仮面の男の買収。そして、ライアーゲームのデータをすべて破壊します。ここにきてライアーゲーム事務局は自分たちの敗北を認めます。全員の借金がチャラに。

そして語られるライアーゲームの真実。ヨコヤが小説に描かれていたというライアーゲームはその通りで、作者は結末を描く前に不穏な死を遂げていました。その続きを見るために、ゲームの様子を映画にするために、かつてライアーゲーム1回目が開催され、ゲームを仕切っていたカタカナ名付きの仮面たちは1回目の参加者でした。1回目のゲームはプロデューサーが殺され、監督のもとに脅迫状が届いたために中止に追い込まれていました。小説、実写映画と何者かの圧力がかかっていることは明らか。

再びゲームの続きを撮ろうと考えた監督によって開催された2回目。仮面の男の中にはヨコヤの父、秋山の大学時代の恩師、ナオの父が入っていたんですね。こうして考えると、ゲームのメンバーがかなり恣意的に選ばれていたことがよくわかります。最後は、ここまでのゲームの信仰の録画を動画サイトに後悔することに。しかし、その動画は後悔してすぐさま削除されます。ここでも、何者かの圧力がかかっている様子。「闇の権力者」と呼ばれる存在を匂わせて、LIAR GAME完結となりました。

最後の四国志は安易に先の展開が読めてしまうルール設定でしたね。ちょっとネタ切れが来てしまったかな。

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