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つぐもも / 浜田よしかづ(15)、超人的なすそはらいの力を持つラスボス奏歌の過去編

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つぐもも(15) (アクションコミックス(コミックハイ!))

浜田よしかづ先生が描くバトル漫画「つぐもも」。古くなったものに宿る神様のことを「つくもがみ」といいますけど、「つぐもも」は長い年月を経て人間の姿になった「つくもがみ」のこと。「あまそぎ」は、短期間で人間の邪な願いを経てつくもがみとなった物のこと。

なんらかの事情であまそぎに取り憑かれた主人公かずやの母親である奏歌。居場所を失くしたつくもがみたちとの戦いの中で、神の力の源泉である石片を奪い取りとうとう復活。圧倒的な強さを見せて桐葉が倒されてしまいます。

なんとか捨て身で砂織が時間を止める結界に閉じ込めたので、事無きを得ましたがその結界も3年で解けてしまいます。その間に絶大な力を持つ奏歌に対抗出来るだけの修行を積むことに。

しかし、15巻はかずやはまったく出てこず、奏歌の過去をなぞります。クライマックスかと思いきや、ちゃんと伏線回収する展開。14巻の最後に出てきた獏楽の力を使って、奏歌や一明・霞の枕から古い記憶をたどってるんですね。

15巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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あまそぎに家族を殺された奏歌は、孤児院つづら殿に入ることに。表向きは孤児院ですが、妖魔や怪異と戦う「すそはらい」の養成機関。奏歌は幼い頃から、自分があまそぎに目を着けられやすいことに気付いており、家族を殺されたこともあって、そこに入ることを決めます。家族を殺されたというのに、まったく感情の変化を見せません。

感情を見せないのはつづら殿に入ってからも。いきなり高待遇で迎えられたことから、新入りイビリに会います。しかし、淡々とそれをいなす奏歌。優秀とみなされたものだけに与えられるすそはらい試験を受ける権利を得ます。試験を受けるときにまたもイビリに遭って閉じ込められ、試験会場に行けません。扉を開けて会場に行き、そこで初めて桐葉と出会います。試験受験者はつくもがみと仮契約しており、各々自分で好きなつくもがみを選ぶことが出来ました。武器ではないことから、最も人気のなかった桐葉と契約することに。

昇格試験で雑魚の雑妖を倒すという試験に5人で出向きますが、会場となる山はどうも様子がおかしい。雑妖のカズが少なすぎました。それもそのはず、そこには雑妖を食べて体を大きくしていた火前坊というあまそぎが。この火前坊こそ、奏歌の家族を殺し、奏歌を手に入れようとしてたあまそぎです。全員がやられるなか、たった一人桐葉を使役して火前坊を退けます。その戦いの中で、自分の命を脅かす強さと出会うことに喜びを見出します。初めて見せる奏歌の感情の発露。

そして、次々に怪異が押し寄せるいわくつきの土地であるくくりの治める地域専任のすそはらいになることを自ら志願。くくりと組んでいたすそはらいをつくもがみの力を借りることなく素手で倒してその力を見せつけます。

ここまでで15巻。回想編は1巻では終わらず、まだまだ続きそうです。奏歌は何か魔物に魅入られたとかではなく、最初から危ういものを秘めていたんですね。

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