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モンタージュ / 渡辺潤(19)、雄大が語る3億円事件の真相と大和の父親になるまで

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モンタージュ(19)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

1968年に起きた未解決事件である「3億円事件」を題材にした渡辺潤先生のマンガ。もちろん話の中身はフィクション。

3億円事件の首謀者であり現在政権の中枢にいる沢田は、議員辞職するとともに自身が3億円事件の首謀者であったことを告白。会見の途中で警備員に扮していた泰成に撃たれて死亡。関口兄弟は相討ちになって深手を追います。最後に二郎に止めを刺したのは夏美でした。

大和は軍艦島に向かい、その大和の足取りを未来が追います。未来を家に送り返し、一人で川崎雄大と対峙する大和。ここから川崎雄大によって、すべてが語られます。オレの人生はつぎはぎだらけのモンタージュというセリフ。

19巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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川崎雄大が17歳、小田切和子が20歳の時に妊娠。幸せな家庭を夢見ていましたが、学生運動のまっただ中、過激派と起動隊員の衝突に巻き込まれ命を落とします。赤ちゃんだけは助かり、武雄は産声を上げますが17歳の雄大が父になることは出来ず、父子は引き離されます。

過激派を一掃したい警察の沢田と、恨みを晴らしたい雄大の利害関係が一致。保や竜も現金を得られるとあって3億円事件を計画します。その計画は果たして成功しますが、沢田の上司である須黒は真実を知る関係者全員の始末を命じます。須黒と沢田の2人に撃たれた竜は死亡、しかし雄大は助かります。計画実行時に雄大に渡した白バイ隊員の制服が防弾チョッキになっていました。2人を助けるつもりでしたが、出来なかったと語る沢田。雄大は顔を変えて姿を消します。

整形して、鳴海鉄也の戸籍を手に入れて、完全に別人となった雄大が出会ったのが、大和の母でした。自分には幸せになる資格などない、と思いつつ彼女と出会い大和を授かります。高齢出産だったこともあり、大和を産んでから生命を落とします。自分の出生が幸せなものだったという事を聞いて安堵する大和。

すべてを話した雄大の前で自分の首を切って自殺しようとする大和。止めようとかけよる雄大ですが、すでに生命の灯火がつきかけており、2人で倒れます。真玉橋とともにヘリで軍艦島に駆けつけた未来が見たのは、折り重なって倒れた父子。すぐさま病院に搬送された大和は一命をとりとめますが、意識は戻りません。その後、意識を取り戻したと連絡を受けた時には病室から完全に姿を消していました。

ここからはエピローグ。1年後、未来が赤ちゃんを育てています。泰成は刑務所、夏美はなんと女優としてテレビに出ています。未来の赤ちゃんの父親は大和でしょうが、姿まで消す必要があったんでしょうか。最後は自分が生きている証拠を未来に届けた所で終わります。顔が雄大にそっくり。一応、ハッピーエンドでしょうか。もっとすっきり大和と未来が幸せになって欲しかったところですが、叔父と姪の関係ですからね。それにしても、ドラマ化や映画化の話はどこに行ったんでしょう。

モンタージュ(19)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

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モンタージュ(19)

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