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コウノドリ / 鈴ノ木ユウ(6)(7)(8)、あらすじと感想

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コウノドリ(8) (モーニング KC)

コウノドリ産婦人科に焦点を当てた医療マンガ。主役の鴻鳥(コウノトリ)サクラは、児童養護施設出身の産婦人科医であり、有名ジャズピアニストの「ベイビー」というもうひとつの顔も持っています。

産婦人科だけでなく、新生児医療を行うNICUや、救急医療も関わってきて幅広く赤ちゃんと妊娠・出産にまつわるエピソードが盛り込まれています。

8巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)

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6巻で取り上げられるのは、「子宮外妊娠」「性感染症」「口唇口蓋裂」。

子宮外妊娠と診断されたのは下屋の友人。妊娠を喜んでいた友人に、子宮外妊娠は生命に関わる病気であり、赤ちゃんを産むことはできないことを伝える下屋。性感染症の話は夫が風俗に行っていたために、起こったトラブル。私には縁がなさそうな話ですが、即離婚ものですよね。マンガの中では、それをきっかけに奥さんが家計のすべてを握れるようになったみたいですが。

7巻の舞台はNICU、Neonatal Intensive Care Unitの略で新生児を専門に扱う部署。NICU勤務では下屋の同期の白川が出てきていましたが、新たに荒井、今橋が登場。7巻の最初と最後で今橋の髪型のツンツン具合が変わっちゃってて、キャラ絵が固まってなかったことを感じさせます。それはともかく、NICUはなかなかに過酷なところ。23週600gで生まれた赤ちゃんや18トリソミーの赤ちゃんを懸命にケアします。まだ肺もちゃんとできていない赤ちゃんを目にする親の心情もつらいもの。それでも赤ちゃんは生きるのに一生懸命です。

8巻では、妊娠初期と退院まで、マタニティブルーや産後うつ、新人研修医篇が描かれます。

妊婦の精神状態に焦点を当てていて、風疹エピソード以来もっとも身近に感じられる話でした。妊娠してから、いつ周囲に告げるかは本当に難しい。予定日がわかっていても、その日に生まれる赤ちゃんなんてほとんどいませんし、どんな心の準備をすればいいのか最初はまったくわかりませんよね。そんな妊婦が、ちょっと陣痛が来たと思ったらあっという間に自宅で出産することに。取り上げたのが夫とは、なかなかにスペクタクル。

新人研修医として鴻鳥たちのもとにやってきたのは、赤西ゴロー。赤西産婦人科病院というところの跡取り息子。おぼっちゃんではありますが、医者としての腕前は中々で手先が起用。しかし、本人はどことなくヤル気がありません。子供の頃からずっと親の後を次ぐことを当然と思ってきていた様子。ここからどう繋がっていくのか余り見えませんけど、彼の成長が描かれるのかな。

それにしても、「ブラックジャックによろしく」で描かれたような新人研修医の待遇が、今や10年以上前の化石のような知識になってしまったとは。私も結構年を取った気がします。

コウノドリ(6)

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コウノドリ(7)

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コウノドリ(8)

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