何度殺しても蘇る亜人と呼ばれる人たちの戦いを描くマンガ。
主人公の圭は潜伏先の村で亜人であることがバレ、中野とともに逃避行。こまで逃げてもいずれは捕まることを確信している圭は戸崎に目を付け、佐藤を倒すために、そして自分たちの身分を確保するために交渉し、対佐藤の亜人部隊として組むことに。
テロを終えた佐藤の次なる活動はIBMを使った暗殺。戸崎と同じ委員会の役人が次々に殺されていきます。
6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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戸崎たちのもとで訓練を受ける圭。訓練所には亜人研究の第一人者で戸崎に協力しているオグライクヤもいます。圭はオグラから亜人とIBMに関する知識を吸収していきます。命令を聞かずに自立して行動する圭のIBMは、オグラの見立てでは幼少期から発現していて、長い間の圭の行動の影響を受けて動くようになっていました。30分以上、5体から9体ものIBMを使役できる圭はオグラをして特別濃いと言わしめる強さを持つようです。ちなみにIBMがInvisible Black Matterの略であることもここで明らかに。IBMの設定について、少しずつ明らかになってきます。光を透過させる粒子の集合体。頭部を潰したり、IBM同士を衝突させて混線させれば無効化できます。さらに、2体以上を自在にコントロールすることは精度の問題で事実上不可能。
訓練所で銃を向けられた時には、相手を金縛りにする叫び声も自在に使えるところを見せます。村にいた時にも1人で着々と訓練して亜人の可能性を探っていた様子、抜け目無いですね。相変わらず中野とは対照的で、周囲と打ち解けて信頼関係をあっさり気づいていく中野に対して、孤高で一度見ただけで銃の扱いや構造まで瞬時に理解する圭。
6巻の後半は、戸崎のもとで亜人であることを周囲に秘密にしながら働く下村泉の過去エピソードと海斗の現在の様子。下村泉はかなり不遇の人生だったようです。酒乱の義父に、義父を切れない母。自立するために必死であるバイトしたお金を義父に取り上げられ、さらに性的虐待を加えられそうになった所で、揉みあって死亡。亜人であることが明らかに。亜人の娘を売って大金を得ようとする父を刺し、反撃されて刺されて母も死亡。目が覚めた時には両親がおらず、はっきり亜人かどうか確認した人が居ないという状況に。衰弱して復活するところを偶然見た戸崎のもとで名前も「田中井陽子」から「下村泉」へ変えて活動することに。
海斗は圭を連れ出した一件で、少年院の中。一人脱走を企てた少年に対するイジメを止めようとします。脱走を企てた少年の正体が翼の生えたIBMを持つ亜人。その亜人とは「永井圭のもとに行きたければ一度だけ少年院の壁を超えさせる」と約束。
佐藤との対決を前にして、ちょっとゆっくりとした展開。一応主人公各だった海斗、ちゃんと戦線に復帰できそうですね。戦いが終わっても、亜人という存在が無くなる訳ではないので平和的な結末はなさそうです。
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