働かないふたり / 吉田覚(1)-(3)、ひねらないタイトルでニートの兄妹がニート生活を満喫

「働かないふたり」はくらげバンチで連載している吉田覚先生のマンガ。元々はwebでフリーで公開していたものが、くらげバンチで連載することになり、更に単行本化しています。

今は全部こちらのwebサイトで読むことができます。

こういうスタイルで面白いマンガがどんどん出てくるといいですよね。広告やKindle書籍化、グッズ販売と言った形でマンガ家の先生に還元できるようになるとすごくいい感じ。ブッ○オフやネカフェで読むと、マンガを読んで面白いと思っても別のところに収益が還元されちゃいます。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

とにかく全編にわたってスウェット姿の石井家の兄と妹が、ニート生活を満喫するところが描かれます。父は比較的2人に寛容みたいで、専業主婦の母は妹の将来を危惧しています。肩肘張らずにニート生活はどのようなものか垣間見れて面白い。しかし、この兄はニートではありますが、友人が家に遊びに来たり、たまにマンガ原稿の手伝いをして現金収入があったりと何気に優秀。暇だから、という理由で突如数学の参考書の問題を解き始めたりしますからね。妹曰くニートのエリートでその名も「エニート」。

しばらくすると、兄の友人である丸山くんが積極的に関わってきます。最初は他人という事で警戒していた妹の春子も徐々に食べ物で懐柔されて行っちゃってます。おとなりさんの倉木さんは、兄妹が世の中のしがらみから解放されて伸び伸びとニート生活を営んでいるところを見て癒されています。まああれだけ好き勝手やってる様子を見ると、ほっこりしますよね。

独特なのは兄妹は2人ともインターネットからは完全に遮断されていると思われるところ。パソコンを使う時も、父親のをわざわざ借りていますからね。終始ゆったりとした雰囲気が漂うマンガ、仕事で疲れて癒されたい人にオススメ。こんなニートになりたいわー。