読む前からこれはダメだろうなと感じる自己啓発書であっても、このブログではガンガン取り上げていきますのでよろしく。「一流の男、二流の男」という反フェミニズム感あふれるタイトルの本書は、本当に一流なの?という経歴をお持ちの里中李生氏の本。
20歳の頃に、作家を目指して上京する。当初は、漫画家のアシスタントなど様々な職業を経験したが、最終的には作家を目指す。1999年。競馬の才能を買われて、『競馬 勝てる天才、負ける凡人』を上梓。競馬本としてはヒットをし、その後、競馬のエッセイ集を書き続け、『競馬で勝ち続ける法』などをベストセラーランキングに登場させた。
以上、里中氏の経歴抜粋。
一流の男とは
- 具体的な計画を立てている
成功する人間、または仕事をきちんとこなす人間には、そうじゃない人間と明確な違いがある。それは、どこまで計画を立てているか。
- 人柄にプラス、感性と知識
人柄だけでは成功しない。あなたがどんなに善い人でも、世間知らずでは出世できない。人柄にプラス、感性と知識がないと駄目。感性も知識も、芸術やスポーツ、音楽、本から吸収することができる。
悩み事を相談されたら熱心に聞いてくれる
仕事は誰にも負けない気持ちで取り組んでいる
まっすぐ目を見る男を評価する
一流の男は人を見る。頭を下げてくる男よりも、まっすぐ目を見る男を評価する。そして、自分の同胞にしようと思う。サドの同胞である。サドの男はマゾの女は好きだが、マゾの男を嫌う。心底嫌う。
香ばしい表現がそこかしこに。また、一流の男とは「仕事、女、趣味」の3つを常にイメージしている男だそうです。
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ここまでは性格的な部分が大きいですが、後で一流の男は優れた才能を持っている人であると言い切っちゃってます。これは自己啓発書なんか読んでいてはなれない。
優れた才能を持っている人の特徴
- 集中力がハンパじゃない
普通の人が一日かけてやる仕事を、1時間、2時間で集中してやってしまう。その間は、誰かに声をかけられても集中力を切らさない。
- 独学でやってしまう
専門的な学校など行かずとも、その技術を覚え、自分の世界を創ってしまう
- 自己中心的に行動するが、相手を諦めさせてしまう力を持っている
自己中心的な行動をしても、妻や部下、親などが許してくれる
- 何かしら心に"傷"を持っている
強いトラウマをいくつも持っていたり、心身症などの持病がある。心の病を持っている人は、健康な人の何十倍も考えている。心の病のある人は、体がろくに休まらない分、脳は常に働いている。その間、様々なことを考え、マイナス思考となり、鬱へと突入する。しかし、そこからはいあがるために、強烈なアイデアを生み出す。
私にはひとつも当てはまってなくて安心感。マンガや小説でもこんな設定のキャラはいませんよ。作者が一流っぽくない→一流の男の定義が結構暑苦しい→結局一流の男なんて才能のある人と言い切っちゃう、というコンボで私のハートを鷲掴みにしました。
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