予知能力を持つ少女の遠山遥と対犯罪者組織エレメンツ・ネットワークに所属する盲目の剣士・土方護が、犯罪者たちと戦う「死がふたりを分かつまで」。
テロ輸出国家デュハナを支配するザシド・トゥルス大佐を討つため、遥はエレメンツ・ネットワークを指揮して、土方はワイズマンとジーニと組んでそれぞれ進軍しています。24巻ではエレメンツ・ネットワークの面々がザシドと交戦。その超人的な強さの前に傷ひとつ負わせることができません。
遥・土方とは離れて単独で行動していたジーザスが登場して、クロスオーバーのザシド対ジーザスという最強対決が実現しています。
25巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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超人的な身体能力と反射神経を持つザシド相手に、そのまま挑んでも勝てないジーザスは勝負にギャンブル要素を持ち込んでいました。あえて雑な整備のAK47自動小銃を向けることで、相手の動作を見て銃弾を躱せるザシドであっても、引き金を引いた時の発射タイミングや弾道が手元からでは読めません。
アッシュが十分に離れた頃合いを見計らって引き金を引くジーザス、残念ながら銃弾はザシドには当たりません。全速力で離脱するジーザスに追いついて一発見舞うザシドにリボルバーで応戦します。その銃弾はザシドにヒット、木の幹を使った跳弾というこれまた神業。しかし分厚い筋肉に覆われたザシドにはちょっと血が出る程度のかすり傷、血を流したのは20年ぶりと豪語。最期は遥が差し向けたボルドラの助けもあってなんとか離脱に成功。
土方たちはザシドの前哨戦として、息子のミサルトの部隊と交戦。といっても戦力差は圧倒的。最期は一人残ったミサルトと土方の一騎打ち。スピードはザシドにも負けないといい、超人的な体捌きを見せるミサルトでしたが、「身体能力だけ」のミサルトでは土方に冷や汗一つかかせることは出来ず。
今後の複線になりそうなシーンとして、ギドがエジーを助けだしてエジーのクローン体を見せつけて腕と足を取り戻させようとする場面がありました。ギドの狙いが見えませんけど、なにか企んでいるようです。
土方はミサルトから奪った無線で、ザシドに一騎打ちを申し出ます。その申し出を受けるザシド。一騎打ちを行う場所の周辺に土方以外の危険がないことを五感で察知するあたりも超人。人間の限界とも言える強さを持つ土方と、超人的な強さを持つザシドとの戦い。土方の戦略は最初から相討ち覚悟で、相手の攻撃を自分の懐に受け止めて反撃すること。その圧倒的な反射神経で「後の先」を絶対に取ることがでいるザシドの攻撃終わりを狙います。
勝負の瞬間、遥の呼びかけが聞こえて一瞬硬直する土方。ザシドの攻撃を喰らって倒れます。遥は土方が敗れるとわかっていて、あえて声をかけていました。目的は自分の身柄と引換に土方を助けること。ザシドがそうするという完全な予知。「次は必ずザシドを倒す」と誓う土方。
ザシド編はここで一区切りでしょうね。新たに戦力を整えてリベンジマッチになるんでしょうけど、ここまで強いとザシドを倒せるように成るイメージが湧きません。やっぱり最期は予知能力とのミックスで勝利かな。
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