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マッシュルーム / 小池ノクト(1)、人間がキノコみたいにポコポコ増えていく?戦慄のパニックホラー

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マッシュルーム (1) (バーズコミックス)

「6000-ロクセン-」「蜜の島」の小池ノクト先生が描くサスペンスホラー。

タイトルのマッシュルームと表紙のちょっとイッちゃっている感じから薬物っぽい話を連想させますが、どちらかというと「アポカリプスの砦」に近い感染モノのホラー。

月刊バーズに連載していて、現在は第1話と第2話をデンシバーズで読むことができます。

マッシュルーム - デンシバーズ

1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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1990年代後半、南太平洋にある「ランの国」と呼ばれる原生林が生い茂る某島から物語は始まります。

ガイドのトゥイという男を伴った製薬会社の遺伝資源調査に参加している亜楠(あくす)、塚原典子、平岡、青沼の4人+亜楠が連れている赤ん坊の小太郎。クールで優秀な亜楠が飄々として抱っこひもに赤ちゃんを乗せたまま木登りをしたりするなど、どこか飛び抜けています。その島は原住民の部族の縄張りがあるという事で警戒しながら一行は進んでいます。残虐なボワヤ族の関しを受けていると話すトゥイ。

ボワヤ族に監視されていたのは青沼がこっそり密猟を行なっていたから。そのことを詰問されたところで、何度か話題に出てきていた皆既日食となります。暗くなっている間に何者かの襲撃を受けて姿を消す青沼とトゥイ。ガイドなしでは戻ることもままならないので、ボワヤ族の集落に向います。しかし、ボワヤ族の集落には何者かに皆殺しにされた凄惨な現場が広がっていました。弓や槍ではなく、引き千切られた人体が散乱して女まで殺されていることを訝しむ亜楠。

たった一人生き残りの少年を見つけたところで、他の部族が襲ってきます。どこか怯えた様子で襲いかかってくる他の部族。ここで、ボワヤ族を全滅させたのがその生き残りの少年であることが明らかになります。異常な俊敏さと怪力で次々と人間を引きちぎっていく少年。その姿を目に焼き付ける小太郎。

場面は変わって、現代の日本。猟奇的な殺人事件がちょくちょく報道されている中、とあるアパートの一室でも男による妻子との無理心中事件が発生。そのアパートのオーナーを祖父に持つ高校生の倫(りん)が雑誌記者に事件現場を一目見せてくれと頼まれます。その記者は東京で頻発する事件の影にある黒男と呼ばれる存在を追っていました。その部屋に足を踏み入れると、フードをかぶった男が現れ「ここは危険だ、すぐに帰って事件のことは忘れろ」と言います。

フードを取った姿は少年。3人が部屋で話していると、顔にほくろのある見覚えのある男が入ってきます。無理心中で死んだと報道されていた男とまったく同じ顔。その男を問答無用で斬りつけて殺そうとするフードの少年。無理心中男は人間とは思えない動きで天井に張り付いて襲いかかってきます。脳天から真っ二つにして男を殺し、火を付けるフード少年。

その日の夜、倫の体に異変が。全身から植物が生える悪夢を見て、翌日目覚めると、無理心中男に掴まれた首の傷が癒えて全身がやせ細っていました。そのままフラフラになって倒れてしまい目覚めると丸一日が経過。テレビをつけると少年犯罪が報道されていますが、そこに写っている殺人犯の顔はどう見ても倫自身。訳がわからなくなって逃げ出すと、フード少年から殺されそうになります。「キミはどっちだ?まあいいやどっちでも同じだし」というセリフ。

逃げた先で、自分と全く同じ顔をして祖父を殺して食べている男と出会います。自分と同じ顔、同じ記憶を持ちながら異常な再生能力と身体能力を持つ男は倫を殺し「今日からボクひとりが橘倫だ」と語ります。その現場に駆けつけたフード少年から、一連の事象が説明されます。冒頭の南太平洋の某島で発見された新種の菌株パンドーラは、これまでの常識を覆す生物の変革を行う力を持っていました。宿主に一度感染すると、常識では考えられないほどの凶暴性を持つコピー人間を生み出すようになるという説明。フード少年の正体は小太郎、この菌株の感染拡大を止めるために一人活動していました。タイトルにあるマッシュルームはこの感染者を表す言葉。

マッシュルーム倫を殺し損ねる小太郎。最後は明らかに、首のところから次なるコピー倫が生まれそうになっていました。

そして1巻の最後は六本木のクラブで「祭りの始まりだ」と宣言してうじゃうじゃとコピーを生み出している粕部という男の描写。恐ろしいパニックホラーが始まりそうです。

マッシュルーム (1) (バーズコミックス)

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