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RiN / ハロルド作石(11)、エロ路線を完全排除、昏睡のヒロインを救う正統マンガが編集長の独断で連載に

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RiN(11) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

漫画家を目指す伏見紀人の成長譚。タイトルのリンはヒロインで霊感を持つ石堂凛の名前。

連載は編集長が変わった不運もあり無しになってしまいましたが、担当編集の武藤からベテラン水野プロのアシスタントを持ちかけられて承諾、上京します。アシスタントが寝泊まりする6畳間を借りれるという事で、寝泊まりする場所の心配はありません。「鬼軍曹」と呼ばれるアシスタント原さんの厳しい指導と叱責をものともせず、どんどん技術を吸収していきます。

11巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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鬼軍曹、原さんのチェックを1発でクリアするほどに画力がアップしてきた紀人。一方、ライバルの瀧カイトはヤング・ブル杯を獲得してのトーラス新連載を始めます。担当編集の武藤から「次持ってくるネームがダメだったら、トーラスにはもう持ってこないでくれ」という突き放した宣言。

水野さんから「武藤に言われた通りの事やったって、武藤は君の人生の責任を取ってはくれない」というアドバイス。これでもかというくらいエロ路線から決別するフラグですね。紀人が次に描き上げたネームは、タイトル「リメンバー」。読んだ武藤は、「エロいシーンのかけらもない」と言って苦笑いですが、取り上げた編集長は描いてこいと。

RiNという漫画の中で、「Re-Member」のネームが描かれますが、車椅子の主人公が世界的な天才物理学者の美しい女性を昏睡から救うために、彼女の心の世界に入っていき、バラバラになった人格を探し求めるという物語。エロエロ言ってた武藤さんをうならせるほどのネーム、最初からこうしてればよかったんでしょうけど、紆余曲折を経たからこそ水野プロで腕が磨かれたわけですからね。

連載会議では、ベテラン漫画家の新連載という大きな壁が立ちはだかります。瀧の漫画も担当する蝶野という武藤がライバル視する編集が送り込んできた医療マンガ。編集達の多数決では圧倒的不利となりますが、編集長は独断で紀人の連載を採用します。武藤の「おれはぶっちゃけ編集長に嫌われている」「今の編集長は実績のある作家を引っ張ってくるのを好む人」という前フリの後で「そんな人が選んだんだから、君の作品は本物」という最上級の褒め言葉

11巻は霊能力シーンは結構控えめ。おもむろに黒いカラスが出てきて幽体離脱で凛と会うシーンはありましたけど、新しいことがわかったとかいうことはありません。沢村叡智がよく来ていた店に、凛と2人で来て「TORUS」のテーマで連載するかどうかを話すシーンがありましたが、紀人は目の前のテーマに夢中で、沢村の霊も「TORUSなんて忘れなさい」と言ってるみたいですね。これまでのフラグは何だったのか。

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