PHMPK.LOG

漫画、ゲーム、投資、育児

広告

スカーレットオーダー / 環望(2)(3)(4)、明らかになるヴァンパイアの歴史のすべて

広告

スカーレット オーダー 4 ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ダンスインザヴァンパイアバンド第2部「スカーレットオーダー」は、東京にある架空の都市ヴァンパイアバンドを舞台にしたアクション漫画。題のスカーレットオーダーが何を意味するのかまだはっきりしません。直訳するなら緋色の指令といったところでしょうか。

十字架の模様がある怪しげな棺桶が発掘され、そこから蘇ったと思しきヴァンパイアによる事件が発生。地下宮殿の探索時に生き埋めとなってしまっていた牙なしヴァンパイアたちは、飢えることなく全員が生還。彼らを導いたのが、甲賀三郎諏方という名のヴァンパイア。飢えに苦しまずに済んだのは彼の持つ赤子魂(あかみだま)という石の力でした。

前のエントリを書いてからずいぶん経っちゃいましたけど、全4巻でスカーレットオーダーは完結。あらすじと感想を残しておきます。

2巻以降のあらすじと感想(ネタバレ注意)

広告

棺から蘇ったヴァンパイアの名はジョン・アーサー・ヤング。170年前にアルフォンスの命を受けて日本に来ていたことがわかります。

地下から現れた赤子魂を持つ三郎は、約1000年前の戦の途中で兄たちに裏切られ地下深くつながる穴に落とされていました。地下に後代に広がる世界をさまよい、ヴァンパイア達が暮らす地下都市ネクロパレスにたどり着いたと語ります。そこに住むヴァンパイアたちが飢えなかったのは赤子魂の力。170年前に何者かがネクロパレスから、その赤子魂を持ち去ります。三郎が持っていたのはその欠片。

アーサー・ヤングと一緒に赤子魂をネクロパレスから持ち去ったのが梶川という男。その当時は人間でしたが、ヴァンパイアとなってアーサー・ヤングの持つ赤子魂を奪おうとします。しかし、アーサー・ヤングの持つ赤子魂もまた欠片。

ここから赤子魂の本当の在り処を巡った戦いが繰り広げられますが、キーパーソンとして出てくる謎の人物が梶川をヴァンパイアに変えた仮面の男。第1部で始まりのヴァンパイアの女を見つめていた二丁拳銃を持っていた男です。

ミナの偽物のテロメア盟主(ややこしいので由紀からケティ・モーリスと命名される)も出てきて、ヴァンパイアの起源に迫る真実が明らかになっていきます。

赤子魂の力で変化していくミナの肉体。真祖に連なるヴァンパイアだけに起こる変化で、人間と同じものが食べられるようになり、太陽の光を浴びても平気になります。そして、ルクレツィアの幻が現れます。ルクレツィアがヴァンパイアの起源を語ります。

ミナとルクレツィアは瓜二つとされていましたが、それもそのはずで2人のDNAは姉妹であると語るケティ・モーリス。時が来るとヴァンパイアの女王には常に全く同じ男女の子種を宿す者がいました。

はるか太古から大きな力を持っていた闇は、自分の分身がほしいと願い闇から娘が生まれ出ます。闇は娘を伴侶として自分の子供を産ませようとします。闇が望むのは、自分と同じ力を持つ分身を産むこと。娘から生まれたのは、血よりも赤く光る石でした。これが赤子魂。その赤子を闇から逃がしてネクロパレスに安置したのが、あの眠っている始まりヴァンパイアで闇の娘。

娘はどこまで逃げても追ってきて子供を産ませようとする闇から逃げることをあきらめ、産むだけの生ける屍となりますが子供は闇の力を継がせることをあきらめませんでした。娘を守らせるために99人の男に力の一部を分け与えます。これがヴァンパイアの支族の始まりですね。無限の時間で何度も自分の力を持つ子供を産ませようとする闇ですが、ここ十数年で風向きが変わります。始まりのヴァンパイアの寿命が尽きかけていました。

おとぎ話のようですが、ここに出てくる闇が二丁拳銃の仮面の男であり、本当の意味でのヴァンパイアの真祖。体の成長しないミナこそが、闇が待望していた子供でした。赤子魂に触れて永遠の寿命となり、太陽も克服したということで連れ去ろうとします。そこに割って入るのがアキラ。闇はアキラをフェンリルと呼びます。アキラはミナに、自分もまたミナと触れたことで不老不死の人狼に変貌していました。

最終シーンは、闇とミナ・アキラの戦い。完全な赤子魂に触れて力を手にしたミナに、闇は「目覚めてしまったか」「この世の理が変わる・・・鮮血の秩序の時代の到来だ」と語ります。

続編があるのかどうかわかりませんが、最後まで伏線を残しての終わり方。由紀はケティ・モーリスとともにアキラの元を去っていきましたし、まだまだ続きがあると思わせられます。ヴァンパイアの真祖にまつわる伏線も回収したので、これで本当に終わりなんでしょうけど、続きを期待せずにはいられませんね。

関連エントリ

phmpk.hatenablog.com

広告

広告