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グラゼニ〜東京ドーム編〜 / アダチケイジ(1)-(4)、文京モップスに移籍して山あり谷ありの1シーズン目

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グラゼニ~東京ドーム編~(4) (モーニング KC)

地味な中継ぎ投手、凡田夏之介が主人公のプロ野球マンガ。タイトルのグラゼニは「グラウンドには銭が埋まっている」のこと。

29歳というプロ野球選手として最も脂の乗っている時期に、所属していたスパイダーズとの年棒交渉が決裂。ポスティングにかけて、メジャー球団は誰も手をあげないだろうと思ったら、ブルーソックスがなんと入札。

マイナー契約からメジャー昇格を目指しますが、代理人のダーティー桜塚が動いて文京モップスとの契約にこぎつけます。東京をホームとするモップスならユキちゃんと一緒にいられるということでプロポーズ受諾と共にモップスへ入団。ここで一度完結となって、東京ドームをホームに持つモップスでの活躍を描く「東京ドーム編」が始まっています

文京モップスのモデルはもちろん読売ジャイアンツ。伝統あり、金にモノを言わせた補強あり、毎年優勝争いありの常勝球団です。

4巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)

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鈴木監督から絶大な期待を受けてのモップス入団。二軍で調整してから、一軍へと上がってセットアッパー*1として登板します。神宮スパイダースにいた時と違って、移籍選手やファームにいる選手の年棒が高くて、レギュラー競争にまつわる悲哀がうずまいています。凡田が関わっている選手はそれぞれ、

  • FAで加入した年棒3億か4億のスラッガー富士野泰山。開幕当初から18打席0安打という大不振に陥るも、そこは才能ある選手。メンタル面で慣れてくれば、バンバン打ち始める。

  • ドラフト1位生え抜きで凡田と同世代の野手、鳥海。甲子園で4番エースで映画を極め、ワセダ大学に進学してからプロ入り。大物補強のしわ寄せを食いまくって、未だに二軍でくすっている

  • 凡田に弟子入りする左投げ投手、杉里玲一。スリークオーターからサイドスローに転向して、凡田と役割が被りまくり。凡田の教えを受けてコントロールの重要性を痛感、一軍で頭角を表す。

  • 一軍で負け試合に登板する中継ぎ投手、則川祐一。凡田の加入で登板機会が減ることや二軍落ちの可能性が出てきて気が気じゃない。

といった感じ。

凡田をかわいがる富士野は、最初こそ絶不調に陥りますが結果的に見るとたまたま打てなかっただけ。開き直ると実力でバンバン打ち始めます。対照的に凡田はプレッシャーに潰されてか、登板機会でことごとくいいところを見せられません。

鳥海と杉里は一軍に昇格して活躍し始めます。杉里の活躍のきっかけになったのは、スパイダーズの主砲丸金に当ててしまったデッドボール。ケガをさせてしまいますが、これで当てないギリギリの内角に投げ込む感覚を掴みます。

転機になったのはオールスター。杉里は3千本安打がかかったいる名選手の栄田にデッドボールを当ててしまい、鳥海はヘルメットにデッドボールを受けます。それ以降、2人は重度のイップスに。前半戦負け試合のみで登板機会の少なかった凡田は、各チームに疲労が溜まってくる時期という事も相まってどんどん結果を出していきます。プレッシャーから解放されたことで、成績が伸びるという小物感。

優勝争いがかかってきたモップスは、鈴木監督が何が何でもペナントレース1位を取りたいとあって、凡田の登板が増えていきます。凡田は50試合に登板すればインセンティブの2000万円がもらえて1億円の大台に乗るとあってやる気。そして、セットアッパーの枠組みを外れて回をまたいで投げることも増えてきます。

そして優勝に手が掛かりそうになってきた所で、疲労から故障。場所は肘で、靭帯を損傷しているためにトミー・ジョン手術を推奨されます。傷ついた腱の代わりに、健康な腱を他の場所から移植してきて定着させるという手術。リハビリには1年かかる手術です。最も脂ののった30歳というシーズンで決断に苦慮する凡田でしたが、再び活躍するために手術を決断。そしてモップスはというと、ペナントレースは優勝します。そのとき勝利投手となったのは則川でした。みんな浮き沈みがあって、最後に則川ですか。

クライマックスシリーズでワイルドワンズに敗れてしまった責任を取って鈴木監督は辞任、新たに辺見監督が就任します。凡田はペナントレース優勝の立役者ということで、1年間ゆっくり休養かと思いきや、辺見監督が70人の支配下登録選手枠70人を使いきってしまいます。凡田は育成選手での契約、年棒はもちろん最低ランクに下がってしまうとあって、ここからどうなるのか、といったところ。

やっぱり巨人をモデルにすると、ネタには事欠かない感じですね。杉里はクビでトライアウトに、鳥海はトレードで放出となってプロは厳しい世界。フィクションですけど、ちょっとさがせばモデルになりそうな選手がうじゃうじゃいます。踏み込むなら、さらに違法賭博まで扱ってプロ野球界を敵に回して欲しいですけど、そこまでは無理かな。

グラゼニ~東京ドーム編~(1) (モーニング KC)

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グラゼニ~東京ドーム編~(2) (モーニング KC)

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グラゼニ~東京ドーム編~(3) (モーニング KC)

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グラゼニ~東京ドーム編~(4) (モーニング KC)

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グラゼニ?東京ドーム編?(1) (モーニングコミックス)

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グラゼニ?東京ドーム編?(2) (モーニングコミックス)

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*1:勝ち試合で8回を投げてクローザーにつなげる投手だけど、いわゆる後半の中継ぎとして使われる

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