「いとへん」は宇仁田ゆみ先生の仕立て屋さんに焦点を当てたマンガ、話数の単位は「Stitch」。単行本1冊の読みきりサイズです。
キャラクター紹介
キャラ名 | 説明 |
---|---|
ななこ | 就職浪人になりかけていたところで、仕立て屋さんでワンピースを仕立ててもらい、その代金を働いて払うためになしくずしてきにヒラタの弟子になる。 |
ヒラタさん | ひとりで店を切り盛りする仕立て屋さんの2代目。腕前は確か。 |
あらすじと感想(ネタバレ注意)
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キャラクター紹介のところにも書いたんですが、ななこはフラッと立ち寄った仕立て屋さんにディスプレイされていたワンピースに一目惚れ。サイズを測ってもらい、自分用に仕立てて貰います。できあがったワンピースは、これまで来てきた服とは全く違って自分にぴったりで着ている感じがしないほど。感動しますが、値段も相応で今すぐは払えないという事から、代金分を働いて返すことになります。
押しかけで働くことになりますが、ヒラタさんに言われた課題を着々とこなしていくななこ。巾着袋はシンプルに見えて基礎が詰まっているんですね。シロウトの惜しい仕上がりの差は縫い代をきっちり割ってあるかどうかにあるとかいうウンチクも。巾着袋をちゃんと縫えることを示して、ワンピース分終わってからも働く了承を取り付けます。
洋装店という看板の仕立て屋さんながら、意外とお直しの仕事の依頼も多く舞い込んできます。デニムやコートの裾直しから、浴衣の丈のお直しまで。地域密着でお爺ちゃんの服のボタン付けも休憩時間にやっていたりして、近所でなくてはならない存在になっていることに感動するななこ。
ヒラタさんのもとにはお客さんだけじゃなくて、引き抜きの誘いも。もっと手広くやっている仕立て屋さんで技術の継承をして欲しいという話が舞い込んだり。ななこが勝手にヒラタさんの後継者になることを宣言して追い返しちゃいますが。
短い話であっという間に読めるんですが、随所に縫い物のウンチクが散りばめられていてマンガという枠組みの中にとどめておくにはもったいない一冊でした。宇仁田先生の作品はさらりと読めて、良い話が散りばめられています。
- 作者: 宇仁田ゆみ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2014/05/08
- メディア: コミック
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