「疵面」と書いて「スカーフェイス」と読むバキのスピンオフ、主人公は花山薫。一度連載が中断された後、別の外伝である「創面」の連載が始まって終わってから、6巻から再開しています。
日本のヤクザの抗争を裏から煽り、花山を狙うG・Mと呼ばれる不気味な海外マフィアとの戦いが終盤戦。一斉狙撃で全身を撃ちぬかれた花山は絶体絶命かと思われましたが、レックスに生命を救われます。病院に運ばれ鎬紅葉の手術で一命を取り留めると、すぐさまG・Mの行方を追います。
先にG・Mに戦いを挑むのは、花山ではなくレックスでした。レックスの想定以上の強さでG・Mは薬の有効な時間が切れてきます。強すぎる男性ホルモン故に、髪も生えずその凝縮した筋肉に押しつぶされて、常に大量の女性ホルモンを投薬し続けなければ生きていけない体。薬が切れかけたことで、短時間ですがその肉体の真の力が解放されます。
7巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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花山にG・Mが迫って来ますが、当の花山は「まだ俺じゃねえ」とタバコを一服し始めます。その言葉通り、力を解放したG・Mの一撃で吹き飛ばされたレックスが立ち上がって、再び挑んできます。脅威のタフネスでG・Mの攻撃をものともせず、鼻がちぎられようが腕から骨が跳び出そうがお構いなし。レックスを止めるために徹底的に壊そうとした所で、肘から突き出た骨を突き刺され、捕まって地面に叩きつけられてジ・エンド。レックスが勝利します。何年もの休載を挟んだG・Mとの戦いが、まさかの他キャラが倒すという形で決着。
ここからは、疵面よりもむしろ創面の頃を彷彿とさせる花山の無敵エピソードが続きます。藤木組から、抗争が続いた花山に最強の装甲車をプレゼント。その装甲の強さを確かめるために花山が一発殴りかかると、どんな紛争も切り抜けた最強の装甲車が一撃で粉砕されます。
7巻の最後は花山組の伝統らしき山ごもりエピソード。成人の儀と称して、一人山の中に置いて行かれます。世話焼きの木崎は、弓ぎりという火おこしの方法を教えてから山を下っていきます。準備万端に見えた花山のリュックの中はほとんどお酒でした。何の苦労もなく石をこすりあわせて摩擦で火を起こす花山。化け物級の猪を引き寄せて、倒して1週間の食料とします。
6巻で再開しましたけど、この7巻の海外マフィアとの戦いの結末までが確定したからこその連載再開だったんでしょうね。本編をぶっ飛ばして超人対決に持っていくのは板垣先生が許さなかったんでしょう。
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