浜田よしかづ先生が描くバトル漫画「つぐもも」。古くなったものに宿る神様のことを「つくもがみ」といいますけど、「つぐもも」は長い年月を経て人間の姿になった「つくもがみ」のこと。「あまそぎ」は、短期間で人間の邪な願いを経てつくもがみとなった物のこと。
14巻の最後に出てきた獏楽の力を使って、奏歌や一明・霞の枕から古い記憶を辿っています。
かずやは母である奏歌と戦う力を付けるために、自在にあまそぎを生み出す力を応用して、願いを込めることなく霊力と呪詛を黒い着物に注ぎ続けます。そうして生まれたのがあざみ。
かずやが母の古い制服をあまそぎにしてから、急転直下の展開が待っていました。母の古い制服のあまそぎはあざみを取り込み、さらに自分を拘束した奏歌までも黒い意思に取り込みます。
長かった回想編も17巻で終わり、本編に戻ってきます。
17巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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黒い意思に取り込まれた奏歌は「かずやをころす」と言い、桐葉もろともかずやを殺しにかかります。戦いのさなか、残された奏歌の心と対話する桐葉。つくもがみは奏歌の心の奥深くの懊悩に根を張っており、取り除くことは不可能だと奏歌は言います。
一瞬のスキを作るから、私を殺してと話す奏歌の意を汲んで、かずやを説得し戦わせます。動きが止まったところで、桐葉の螺旋綴が心臓を貫きます。直接トドメを刺したのは桐葉でしたが、自らの手で母を殺したことになってしまったかずやは暴走。周囲を次々にあまそぎに変えていきます。かずやを止めるためには記憶を封印するしかありませんでした。
これで終わったかに見えましたが、死んでいなかった奏歌がくくりの前に姿を現します。穴の開いた心臓を黒い帯でグルグル巻きにして、強制的に動かすという超人技で復活していました。くくりと奏歌の戦いは、くくりが優勢に進めますが、後一歩と言うところで逃げられます。
そして、記憶を封印したかずやが、真実を受け止められるくらい強くなるのを待って今に至る、ということが明らかになりました。
修業するためにつづら殿を訪れたかずやですが、すぐに拘束されます。副頭首の斑井が、現頭首の織小花が離れた隙につづら殿の実権を握っていました。忌み子のかずやを拘束し、配下に奏歌を討伐させるといいます。
捕らわれたかずやがかばんに持っていた笛の響華の手を借りて脱出しようというところで17巻は終わり。2巻と3話に及んだ過去編が終了して、クライマックスの戦いへと近づいています。17巻はサービスシーンが多かったんですが、過去編とのつじつまを合わせるためにしんどい作業があったののストレス解消で描いたとか。
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