ヤングマガジンで連載している「僕たちがやりました」。
主人公のトビオたちが通う凡下高の隣にあるガラの悪い矢波高にいたずらで爆弾を仕掛けたら、プロパンガスに引火してしまって予想だにしない大爆発が起こり、6人もの矢波高生が亡くなります。
そこそこ楽しく生きられればいいはずだった人生から転落していくトビオ。有り金をすべてなくして、逃げ出して残飯を食べて逃げ延びるに至るトビオは「どうか今日が人生最悪の日でありますように」と願います。
4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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自首してきた男はパイセンに顔や背格好のよく似た身寄りのない派遣労働者。バイト仲間3人で忍び込んで、バクダンを1人で仕掛けたと語ります。誤認逮捕の可能性が高いということで、捜査は打ち切りに。
全身大火傷で車いすになった市橋は、レンコを呼び出します。目的はトビオの居場所でしたが、レンコももちろん知りません。「3年間予備校にも通ってパイロットになるために頑張っていたのに、一生治らない体にされた」と恨みを吐く市橋と協力してレンコはトビオを探すことにします。
そのトビオはパンツ一丁でホームレス生活を送っていましたが、怪しい人がいるということで通報されて警察に追われます。トビオを救ったのは、ヤングと名乗るイケメンホームレス。万引きの達人で、周辺のホームレスに顔が利き、気ままに生きるヤングに憧れるトビオ。食いたいときに食って、寝たいときに寝て、やりたいときにやると語る自由なヤングは次の瞬間トビオを絶望のどん底に突き落とすセリフを吐きます。
「ケツ貸せ」
「ヤッたことないのに否定するのか?」
「お前はまだ世界の半分しか知らない」
あわや貫かれるというところで、レンコへの後悔の言葉を口にするトビオ。暴力的な性欲の対象にされる恐怖を謝りたいと話すトビオをヤングは解放します。
謝ろうといい奴になりかけていたトビオでしたが、レンコが市橋と一緒に自分を探していたのを見て絶望。伊佐美の彼女と出会い、一晩止めてもらうことになり、その晩いろいろなものを捨てます。
京都で600万円を使って風俗巡りをしていたマルは所持金が残り8万円になって追い詰められ、後悔から「みんなに謝りたい」と泣きます。しかし、伊佐美に連絡して金を盗んでからでも謝るのは遅くないと切り替え。こいつが一番ナチュラルに邪悪な気がしますね。
車いすになってしまった市橋は、一転して矢波高でのカーストが最下位になり暴力にさらされ、レンコも襲われそうになりますが、身を挺してレンコを守ります。距離を縮める2人。
最後は、軽い関西弁のノリで釈放されて登場するパイセンのシーンで終わり。
「調いました!矢波高爆破事件とかけまして、ワン・ダイレクションとときます。そのこころは、どっちも『誤認(5人)だった』でしょう」
パイセンが出てきたのは間違いなく親の金の力でしょうね。伊佐美の動きが見えませんが、トビオとマルは着実に堕ちて行ってます。普通にしてればレンコと付き合えたのに。どうしようもない展開がやるせなくていいですね。
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