廃墟と化した無人島で繰り広げられるサバイバル・ホラー。M大学・廃墟研究サークルのメンバー6人がクルーザーでとある無人島を訪れると、そこは化物の巣窟。船は壊れ、島の周囲には放射性廃棄物。サークルのメンバーは次々に化け物家族に襲われ、さらわれていきます。
一方的な展開かと思いきや3巻で娘を救うと称して銃火器で武装した元警官の男が助っ人に現れ、主人公の高久らとともに化け物家族ヨゼフ一家を撃退することに。大量の銃弾を打ち込んで死んだはずのヨゼフ一家の死体がいつの間にか消えていて、人肉風呂なる人間を砕いて投入している池で傷ついた肉体を再生させていました。
高久たちのまえにはランドセルを背負った化物顔のちびっ子が現れ「船のある場所を教える」と言います。ちびっ子は学校に行きたいと言い、舟に自分を載せて脱出するよう求めてきます。
4巻と5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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「学校~学校~」と飛び跳ねるちびっ子を載せて進んでいく船ですが、そのちびっ子は心を読んで「海に捨てちゃおうと考えてるでしょ、鬼畜」と言い放ちます。霧の中、突如船の前に核廃棄物の不法投棄タンカーが現れて舟が接触。舵が壊れて、再び島に潮で流されていきます。
さらに、泳いで豚面のカオルが船に追いついてきて、飯野の頭をつぶします。ちびっ子の正体はカオルの弟サトル、心を読む化け物でした。高久は海に飛び込んで泳いで島に向かいます。
島に着いた高久を狙う父ヨゼフでしたが、元島民で人語を話せない獣になった一団に匿われたことで辛くも一命をとりとめます。一団のリーダー格であるハナクロに、かつて化け物家族が住んでいた家まで高久を案内されます。
ハナクロに見せられた写真から、化け物家族は放射線で変貌したのではなく、島で発掘された目玉を模した石の力で人外となっていたことがほのめかされます。ハナクロは家の中にその石があると言います。キリスト教伝来とともに持ち込まれた魔術にまつわる石。高久を助けて、ここまで案内した目的は、高久に石の力を手に入れてもらい化け物家族を倒させることでした。
家の中に足を踏み入れる高久。離れた場所にいながら、自分たちの家に侵入者が入り込んだことを感知して、サトルとヨゼフが家に向かいます。
高久は石が安置された場所に辿り着きますが、ラスボスが待っていました。大男3人分はあろうかという体格の婆さんに鷲掴みにされます。高久を赤ちゃん扱いしたうえ、石をチラ見すると高久の顔に近づけてきます。すると石の目玉の部分から触手が出てきて、高久の目玉に突き刺さり頭を覆っていきます。高久の頭に流れ込んでくるカオルの記憶。
石は「ホルスの目」と呼ばれて古代エジプトで王位継承者に用いられていた代物で、記憶や能力を移植する力がありました。移植するたびにおぞましいほどの記憶と能力が蓄積されていき、力を手にすると体が化け物に変わるようになってしまっていました。
流れ込んできたカオルの記憶から、断片的ですが、化け物家族の誕生経緯が判明します。いじめられていたカオルが周りの子供の頭をハンマーで叩き潰したことが発端となり、町民と小競り合いになり捕らえられますが、魔術によって巨大なおとき婆さんが復活して蹂躙したっぽいですね。
石が割れて目覚める高久。「オレたちの側に来るかもしれんぞ」と話すヨゼフですが、ここからさらに化け物同士の戦いになりそうです。放射性廃棄物から黒魔術へ、化け物家族も次々登場して順調にインフレして彼岸島っぽくなってますね。
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