PHMPK.LOG

漫画、ゲーム、投資、育児

広告

RiN / ハロルド作石(14)、蘇る転生前の記憶、明らかになるヤッさんの正体、伏線回収の最終巻

広告

RiN(14) (月刊少年マガジンコミックス)

漫画家の伏見紀人と不思議な霊感を持つ石堂凛の物語。14巻で完結となりました。

トーラス編集長は、新年1号の表紙を9月から11月のアンケートで1位を取った回数が最も多いマンガにする、と宣言して瀧と紀人をたきつけます。アンケート1位を巡る戦いがエスカレートしていき、紀人は2号連続で一緒2話掲載、対抗して瀧は5号連続で2話掲載。先にルミナの1位の座を奪い取ったのはリメンバーでした。

紀人はヤタガラスのヤッサンが仄めかした夢に関するコメントを受けて、凛を誘って熊野に旅行に行きます。なぜか瀧も一緒に。旅行のさなか、紀人は時折見る夢の内容をネームに起こします。朝食を食べていると瀧の携帯に担当の蝶野から電話が。

14巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

広告

かけなおすと言って席を立った瀧ですが、蝶野は出ず、誰が1位になったのかはまだわかりません。

瀧と紀人は、熊野古道の中でも難所となるルートを2人で歩いていきます。2人の会話の中で挿入される、紀人が描いていた夢の記憶のネーム。弥生時代と思しき土器が出てくるある集落、巫女のユリ=凛、ユリに命を助けられた紀王=紀人、99人の童子の中で最も優秀な文王=瀧、という構図。巫女が使う信念の祭事の土器作りに抜群の才能を発揮する紀王。

物心ついたころから一度も本殿を出たことがないと話すユリを本殿の外に連れ出す紀王。そのことがばれて、集落のものからボコボコにされます。紀王は追放されるときに、文王から影を槍で刺されます。影には魂が宿ると言われることから、刺された魂を集落に残しておこうとしたんですね。そこからネームの続きを話し始める瀧。

「歩いているといろんなことがフラッシュバックする」と話す瀧は、夢の記憶を紀人と共有していました。その夢の続きでは、紀王がいなくなってからユリの「お務め」がうまくいかなくなっていました。追放された紀王が身を寄せたのは、女性の呪術師=ルーがいる海沿いの集落。

嵐の夜、ユリたちの身を案じて集落に戻ったときに、溺れそうになっている何人かの童子を救い、最後に文王を救ったところで命を落とした紀王。ヤタガラスのヤっさんの正体は、そのとき集落に置いてきた影であり創作の魂でした。凛と出会うことで、ヤッさんは紀人の前に姿を現すようになりました。

古道を登りきったところで凛と合流、紀人のもとに「リメンバー」が新年の表紙を飾ることに決まったという連絡が入ります。その後、いままで出てきた主要な登場人物の影響を受け、マンガ家として歩み続ける紀人が描かれます。RiNの物語はここで終わりで、14巻の残りページには、ハロルド作石先生が17歳と18歳のときに描いたヤングマガジンちばてつや賞と月間賞の受賞作「そうはいかん」「君はあの時、虎の目をしていた」が掲載されています。

この中途半端な感じは、やっぱり打ち切りだったんでしょうか。14巻のページが余ってしまったところを見ると、自らここで斬ろうとばかりに終わらせたようにも見えますが。一応、紀人の記憶の伏線は回収してるんですが、どうもスッキリしませんね。地味に本多さんは、彼氏がいたことになって悪女っぽくなってしまいましたし、お姉さんの病気やトーラスも消化不良でした。

最終回の次の月マガでは、連載を終えてのインタビューが掲載されていたんですが、単行本には収録されず。それも、RiNに関することというよりは、マンガ家になるまでのエピソードが中心でした。

RiN(14)<完> (KCデラックス 月刊少年マガジン)

RiN(14)<完> (KCデラックス 月刊少年マガジン)

RiN(14) (月刊少年マガジンコミックス)

RiN(14) (月刊少年マガジンコミックス)

関連エントリ

phmpk.hatenablog.com

phmpk.hatenablog.com

広告

7月13日発売の注目マンガ

小冊子付き 私がモテてどうすんだ(9)特装版 (プレミアムKC 別冊フレンド)

小冊子付き 私がモテてどうすんだ(9)特装版 (プレミアムKC 別冊フレンド)

私がモテてどうすんだ(9) (講談社コミックス別冊フレンド)

私がモテてどうすんだ(9) (講談社コミックス別冊フレンド)

ちはやふる(32) (BE LOVE KC)

ちはやふる(32) (BE LOVE KC)

こいいじ(4) (KC KISS)

こいいじ(4) (KC KISS)

異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE- 5 (リュウコミックス)

異骸-THE PLAY DEAD/ALIVE- 5 (リュウコミックス)

セントールの悩み 13 (リュウコミックス)

セントールの悩み 13 (リュウコミックス)

広告