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読者に主人公への感情移入を許さない稀有なSF x 不倫漫画「あげくの果てのカノン」

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あげくの果てのカノン(3) (ビッグコミックス)

3巻まであらすじ(ネタバレ注意)

  1. 高月カノンは、8年ぶりに高校時代の憧れだった境先輩と再会します。境先輩が高月の働いているカフェにケーキを買いにやってくるようになります。

  2. 境先輩はすでに結婚しており、人間を襲う地球外生命体と戦う任務についていました。地球外生命体は、大小様々な大きさの浮遊するクラゲのような姿で、そのクラゲの襲来を受けた国会議事堂周辺はずっと雨になっていました。クラゲを使って人間の傷を修復する技術が開発されており、クラゲと戦う境先輩も手足をもがれることもありましたが何度も修復を受けていました。

  3. クラゲによる修復には、心変わりという副作用があり、境先輩は妻ではなくカノンに好意を抱くようになっていました。そのクラゲによる修復と心変わりを研究しているのが、境先輩の妻である初穂。初穂とカノンは境先輩のことが好きで、カノンは偏執的に先輩のことが好き、さらにカノンの血の繋がらない弟は、先輩一筋のカノンのことが好きでした。

  4. 初穂は、カノンの弟に自分の味方になるように迫ります。気丈かつカノンに対しては超冷酷に見えた初穂も、境先輩の心が完全に自分から離れていることに気づきつつも相談できる人が誰もいない状況で心を病んでいました。

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独りよがりな恋愛観を持つキャラクターたち

まず何と言ってもストーカーから不倫へと突き進むカノンが理解できません。一途に思い続けていて先輩を振り向かせたとかではなく、クラゲの修復で心変わりして一時的に自分を好きになっているだけだと知りながらどっぷりハマっていく様子。

境の妻である初穂は、夫を止めるでもなく、夫とカノンが2人きりでいるときを狙って捕らえていたクラゲを放ったり、カノンだけにわかるようにマウンティングして、世間体という罠で夫を縛り付けようとします。さらに繰り返し、夫の愛を試すような行動をして、そのたびに心が離れていることを確認して傷つくという自傷プレイを繰り返します。

最後は境。高校時代は、自分のことを離れたところから話しかけるでもなく勝手に神格化してストーカーしてくる女子たちを、自分のことを人間として見ていないと心のなかで突き放していました。ここまではまあわかるにしても、クラゲとの戦いで自分の心に変化が起き始めると、どストレートにカノンに恋愛感情を伝えて弄んでいきます。そうしても、初穂は何もできないだろうという計算も見えますし、そんな自分を相変わらず好きでいつづける女性たちへの諦念も見えます。

基本は三角関係のもつれなんですけど、宇宙から侵略してきたクラゲとの戦いを適度に交えつつ、どのキャラクターにも感情移入できないモヤモヤした感じがたまりません。みんな不幸になっていくのかな、と思いながら読み続けてしまいます。

あげくの果てのカノン(1) (ビッグコミックス)

あげくの果てのカノン(1) (ビッグコミックス)

あげくの果てのカノン(2) (ビッグコミックス)

あげくの果てのカノン(2) (ビッグコミックス)

あげくの果てのカノン(3) (ビッグコミックス)

あげくの果てのカノン(3) (ビッグコミックス)

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