次元間電磁誘導装置「コイル」の発明により、無尽蔵のエネルギーを取り出すことに成功してエネルギー問題が解決した未来を描く岩原裕二先生の「Dimension W」。
5巻から突入したイースター島での戦いが架橋を迎える10巻。キョーマの過去が明らかになり、次元Wに囚われたすべての元凶であるハルカ・シーマイヤーが、キョーマの記憶に眠るGENESISの在り処を求めてソフィアの死体を改造した巨大な兵器を送り込んできます。妻であるソフィアを殺したハルカを討つためにナンバーズを集めていたルーザーですが、ハルカからGENESISがあればソフィアを生き返らせてやると誘惑されます。
10巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ルーザーはハルカの提案を蹴り、5つのナンバーズを使ってゲートを開き、腕を差し込んでハルカを引きずり出そうとします。生きているのでゲートを通ればハルカは粉微塵になります。しかし、生きていたころのソフィアに擬態した巨大兵器に気を取られたときに、吹き飛ばされます。
キョーマは、ハルカと対峙したことで、ジェネシスを奪ったときの記憶を取り戻し、自分自身に絶望してその場を離れます。あのとき、ジェネシスを手にしたキョーマは、ジェネシスを使って雅を助けてもらうために自らジェネシスの暴走を受け止めようとしていました。自分が死んだのを見れば、あとから来た誰かがキョーマの遺志を汲んで雅を助けてくれると期待して。
投げっぱなしで逃げ出していたことを思い出したキョーマに、ジェネシスを発動させてからの記憶を取り戻すべきと訴えるミラ。キョーマはミラの提案を受け入れ、次元Wに連なるキョーマの記憶に2人でダイブ。ジェネシスで雅の手術室とつながったキョーマでしたが、雅は自分の命を救うためにジェネシスを使って犠牲者が出ることを拒みました。その後、キョーマは自身の手でジェネシスを破壊。
ジェネシスが破壊されていたことを知ったハルカは、次元Wから戻れないと知って発狂。すべてを破壊しようとします。ルーザーの持つナンバーズを仕込んだスピンダーツでハルカを倒すキョーマ。キョーマの戦いの最中、ミラのコイルに変化が起こります。
10巻の最後は、コイルを統べるニューテスラエナジーに対して、不正コイルをばらまいて世界を支配しようとしている「シンジケート」と呼ばれる組織が動き出したこと示唆するシーンが描かれます。予告に出てきたのは、ルーザーの娘エリーが何らかのピンチに巻き込まれること。血のつながらない父子でしたが、その出会いから描かれそうです。
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