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Dimension W / 岩原裕二(11)、百合埼博士の暴走を促した黒幕ドレイク・ホートンが登場

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ディメンション W 11巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックスSUPER)

次元間電磁誘導装置「コイル」の発明により、無尽蔵のエネルギーを取り出すことに成功してエネルギー問題が解決した未来を描く岩原裕二先生の「Dimension W」。

5巻から10巻までが、キョーマの過去が明らかになるイースター島編でした。10巻の最後は、コイルを統べるニューテスラエナジーに対して、不正コイルをばらまいて世界を支配しようとしている「シンジケート」と呼ばれる組織が動き出したこと示唆するシーンが描かれました。

11巻では、表紙にもなっているようにルーザーの娘エリーが登場、さらにミラを生み出した百合崎士堂博士暗殺に関わっていた黒幕も登場して新展開となります。

11巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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301という番号だけが印字された白い衣服をつけて番号で呼ばれ、目的のわからない教育を受けさせられているエリー。そこから逃げ出す回想がカラーで描かれます。

嵐の夜、カニ漁に出ていた漁船の動力室に隠れているところを見つかったエリー。一方、漁をしている人たちはカゴを上げようとしたところで、ブイに人がつかまっているのを見つけていました。顔を魚に食われていましたが、すさまじい執念で生きていたルーザーでした。

船医がルーザーを助けるために手術を始め、四肢を切り落として義肢を取り付ける作業をエリーが手伝います。機械は得意と語り、なぜかコイルの扱いにたけていたエリー。ルーザーが意識を取り戻し、漁を続けるために二人は船から降ろされます。ルーザーからもらったエリーの名前がエリザベスグリーンハウ=スミス。

場面は変わって現在。不正コイルを相場からすると格安でばらまいている人物を追っていたキョーマは、コイルの取引現場に足を踏み入れ、全身に何本もの刃を埋め込んだ人物と戦っていました。拘束するも、自ら足を切断され、取り逃がします。

キョーマが不正コイルを追っている間に、ミラがさらわれます。不正コイルを撒いていたのは、ミラとキョーマを引き離すためでした。ミラが攫われたのを目撃したエリーは、単独でミラを載せた車を追います。

キョーマと戦った全身ツギハギで刃物を搭載した男がヴェンティ、ミラをさらったチンピラに指示を出していた両足が伸縮自在の刃物になっている女がノーヴェ。2人がマスターと呼ぶ男のことを、ミラは覚えていました。

男の名はドレイク・ホートン、2千年以上続く世界を裏から支配する秘密結社ユドスの非合法な武力部門「剣」の元頭領でした。ユドスの通称がシンジケート。ドレイクの使命は百合埼博士の監視でしたが、ハルカ・シーマイヤーがジェネシスを作り上げた時に危険度が上がり、抹殺指令が下されます。ドレイクは、このときユドスを裏切り、百合埼博士の家族だけを殺して、博士を自由にすること。目的は、百合埼博士だけが知り得た次元Wを使ったコイル開発の未来を見ること。

ミラの体に秘められた謎の技術がドレイクの狙いでした。その会話を盗聴していたエリーは、ノーヴェに見つかり窮地に陥ります。キョーマは、コオロギに頼んでミラとエリーの痕跡を追います。

キョーマが現場のビルに辿り着いたとき、ミラとのやり取りを終えたドレイクが出てきます。右手に凍傷を負ったドレイクですが、一瞬でキョーマが死を覚悟するほどの猛者でした。「百合埼博士の娘はしばらく預けるが、時がくれば迎えに来る」と話し、部下のノーヴェとヴェンティを連れて飛び去っていきます。

危うく暴走させてしまうところだった、とドレイクが話すミラの二重コイルには低温を生み出す機構があるようですね。未完成のようだ、とも。ノーヴェの発言からは、かつてエリーとノーヴェが同じところで教育を受けていたかことが示唆されます。ノーヴェたちはおそらくユドスの技術者教育機関にいたんでしょう。何人かをドレイクが連れ出して離反したと予想します。

意外にも敵はシンジケートではなく、さらにシンジケートを裏切ってすべての始まりを作った黒幕でした。すべての伏線を回収する最終編となりそうです。

ディメンション W 11巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックスSUPER)

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