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おかあさまの立場から見た「紋継ぐ」

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ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~(24) (ヤングガンガンコミックス)

連載開始から10年以上が経過したマンガ「ロトの紋章」の続編である「紋章を継ぐ者たち」通称「紋次ぐ」。

ロトの紋章の最終回に追記できるなら、という条件で藤原カムイ先生にガンガンから話を持ち掛けられて始まった連載。率直に言うと、展開が遅くてダラダラしすぎで読み続けるのは辛いなと思っていたんですが、10年たってようやく面白くなってきました

そもそもロトの紋章自体が、ドラクエを知らない人にとってはハードルの高いマンガでした。ロト3部作と呼ばれるドラゴンクエスト1~3*1の設定を知らないとストーリーの深みが理解できませんからね。最低でも、

  • ドラクエに登場する各種の呪文

  • 3のボスはゾーマで、1のボスは竜王

  • ドラクエの時系列は、3→1→2である

  • 賢者に転職するには、レベルの高い遊び人であること、または悟りの書が必要

  • 「ロトの紋章」のストーリーは3→1の間

といったことを理解していないとダメ。おそらく30代よりも下の世代は、ロト3部作もプレイしているかどうか怪しいので、門前払いをくらいます。今なら他にもっと完成度の高いRPGはいくらでもありますからね。

「ロトの紋章」と「紋次ぐ」の世界

前フリはここまでにして、「紋次ぐ」について語りたいと思います。主人公はアランとアステアの双子の子どもアロスとアニスで、2人の成長譚であり、世界を救う旅として描かれています。敵は「おかあさま」と呼ばれる人物。もうすでに、おかあさまの過去や正体は完全に明らかになっています。3のボスであるゾーマの妃クインゾルマ

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紋次ぐオリジナルの設定として、ドラクエの世界を演出している呪文は精霊を封印している神器の力を借りている、というものがあります。遥かな太古、荒ぶる自然の力を制御するために人間が精霊を封じた神器がジパングに奉じられており、呪文の力の源になっていました。

呪文の源 対応する呪文
オウエン 炎系の呪文(メラ、ギラ、イオなど?)
シュライ 雷系の呪文(デイン)
ソウカ 水・風系の呪文とオウエン・シュライがカバーしていない補助系呪文(ヒャド、バギ、ルーラ、スカラ、ピオラなど)
世界樹 回復系の呪文(ホイミ、キアリー、ザオラルなど)

シュライがカバーしている呪文が少ない気がしますが、メダパニやザキなどのどれに属するかわからない呪文が属しているような気がします。

おかあさまが生まれ、封印され、復活するまで

寄る辺なき魂として彷徨っていた彼女を見つけたゾーマの手により、魔物の体を与えられて生まれ変わったクインゾルマ。元は何だったのかわかりませんが、私の中では、高望みゆえに婚活に失敗して妖怪化した女性というイメージがあります。ハイスペ男には相手にされませんでしたが、あらゆるものを超越した男に見初められました。

夫であるゾーマは比類なき魔力を持ち、世界を滅ぼした後は、クインゾルマが望む世界を創造するがよいと言います。世界のプレゼントを約束してくれるなんて、なんて男前な夫。夫を脅かすのは、呪われし血脈と呼ばれる人間ども。とりわけその血脈の人間が使ってくる呪文の力はゾーマにとって脅威でした。

夫に尽くさんとするクインゾルマは、単身ジパングに向かい、人間たちから神器を奪い取ろうとします。厳重に封印された神器でしたが、守り人であるロウダイを操りあと一歩というところで、呪われし血脈の勇者オルテガ*2と初代賢王カダルによって止められ、バハラタに封印されます。悔しい、私が産んだバラモスすら倒せないくせに、という気持ちがあったかどうかは定かではありません。

この出来事は、ドラクエ3のストーリーが始まる以前の出来事という時系列。クインゾルマが産んだはずのヤマタノオロチが、ドラクエ3の世界でジパングを支配していたので、後からでも神器を奪えたような気もしますがツッコんだらダメですね。

クインゾルマの封印により、神器強奪をあきらめたゾーマは闇の衣をまとい勇者たちと戦うことを決意します。クインゾルマによれば、闇の衣は呪文を防ぐ効果を持ちますが、副作用で急激な老化により肉体の力を奪われるとか。その闇の衣も、オルテガの息子アレルが持つ光の玉によってはぎ取られ、ゾーマはあえなく敗北します。ゾーマがアレルに倒される前に、精霊ルビスを封じ込めたのが、冥王ゴルゴナ復活のきっかけにしてロトの紋章の物語の始まりでした。

夫も殺され、自身も封印されて指一本動かせないという有り様。そんなクインゾルマ復活のきっかけを作ってくれたのは、愚かな人間たちでした。異魔神が倒され脅威がなくなった人間たちは、戦争をはじめ、その過程で現代でいう核爆弾に等しい兵器「魔克爆弾」を作り上げます。バハラタの地で爆発した魔克爆弾により、意識だけが覚醒したクインゾルマ。

ここから、たった一人で世界を滅ぼす戦いを始めます。バハラタの上空を通ってレイアムランドへ向かうラーミアを見つけると、自分の封印の中に引きずり込みます。絶対に逃げられないとあきらめたラーミアは、封印の中で卵を産みます。

ジパングにいる守り人ロウダイを操り、神器を盗み出させて呪文を失わせた後は、卵から産まれてきたラーミアを唆して勇者たちの一網打尽を狙います。ラーミアをアニスに執着するように仕向け、アニスを封印の中に引きずり込ませるときにラダトーム城にいた人たち全員を一緒に取り込みます。人間だけでなく、世界樹の核も抜き取って引きずり込んだことで、世界樹が枯れ、回復呪文も失わせます。

ここまでの暗躍を行った時点で、主人公視点での「紋次ぐ」の物語が始まります。呪文が失われ、勇者もいなくなった世界。

ラダトーム城の人たちを封印の中に閉じ込めた後は、アニス以外の人々の時間を止め、アニスの記憶を操り、ラーミアを卵から孵化させるためのオーブを集めさせます。ゾーマが世界を滅ぼすために、作り上げた台座は、6つのオーブを揃えるとラーミアを闇に染められるというもの。オーブの守護龍たちは、それぞれ得意な能力を持ちアロスたちに襲い掛かります。

「オーブが何者かに狙われている」→「奪われる前に探し出して封印を解いて守らないと」という流れでわざわざクインゾルマの目につく場所にオーブを出してくれる間抜けなアロス。マンガ的な展開を考えれば、自分がオーブをすべて集めるのは必然とばかりにふるまうクインゾルマ。竜王にいたっては、パープルオーブの場所を探しあぐねていたのに、自分が持っているから挑戦して来いとアピールして気炎を上げてたりします。

神器の支配こそなりませんでしたが、6つのオーブを集め、ラーミアをその体に取り込んで復活したクインゾルマ。ここまでたった一人、利用できるものを利用しつくして復活したクインゾルマは、世界樹を取り込み、世界を無限に続く地獄へと変貌させます。この地獄に捕らわれたのは、勇者たちだけではなく読者も

バラモスやヤマタノオロチ、数々のゾーマの配下の魔物を1人で生み出してきたクインゾルマは、次々に魔物を産み落としていきます。産み落とされた魔物が殺されると、またその死体を吸収して新たな魔物を生み出します。「もっと死を、もっと死を」と唱えるクインゾルマから生まれた新生獣王グノンとその配下4将軍との激烈な死闘で単行本2冊、さらに最新話では冥王ゴルゴナも生み出そうとしています。

もうまどろっこしい展開は一切なし、最終決戦オールスターバトルで熱くなってきた「紋次ぐ」を、おかあさま視点でストーリーを書き出してみました。連載を追うのをあきらめた人も1度読んでみてはどうでしょうか。

残されているフラグは、

  1. 復活したクインゾルマに取り込まれたゾーマの死体

  2. おそらくシュライの神器に封印されているアルス

  3. ラーの鏡で封印から解放されたが、復活できていないアランたち

あたりでしょうか。いつでも殺せると慢心して、ラーミアの支配を優先してアランやアステアたちを殺さなかったのは、明らかにクインゾルマの負けフラグでしょうね。

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達へ~ コミック 1-23巻セット (ヤングガンガンコミックス)

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*1:1作目はもちろんナンバリングなしですが、エントリ内ではドラゴンクエスト1としています。

*2:ドラクエ3勇者の父親

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