7巻のあらすじと感想
ドマの娘の祝福の炎を浴びて再びファイアパンチとなるアグニ。そのアグニを神格化し、氷の魔女を殺して、ユダを薪に変えようとするサン。
この8巻で最後となりました。圧倒的なスケールの結末を見せます。
8巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ユダに薪になれというサン。ネネトはサンに抗議しますが、狂信者たちに囲まれたサンには届きません。ユダが炎を植物に変える力を見せると、サンはアグニの愛を独り占めしているとしてユダの首を絞め始めます。そこにやってくるアグニ。「ルナを返せ」というアグニと、以前と炎の場所が違うために「顔が違う」としてアグニを認めないサンとの戦いが始まります。
何度も殺され、一瞬サンのことを思い出すも、最後は相手が誰なのかもわからなくなって、サンに一撃を加えて勝利するアグニ。意識を取り戻していたユダは、アグニを抱きとめ、「貴方は誰も殺さなくていい」「お兄さんを演じさせてごめんなさい」と言い、巨大な樹になって地球を温め始めます。ユダから、自分が樹になる条件として、アグニを幸せにするように言われるネネト。
80年後、ネネトを看取るアグニの姿がありました。記憶を失い、ネネトの弟サンとしてアグニは生きていました。ユダの樹が温めているのは地球のごく一部で、池中から掘り出された兵器により、温かい土地を巡る戦いが始まろうとしていました。その後どうなったのか明かされないまま、樹になったユダ視点に移ります。
数百年、数千年の時を経て、ほとんどの記憶がなくなり、一人の男のことを祈って地球を温め続けるユダの姿がありました。温めていた青い球体も、何かがぶつかって粉々になっていました。数千万年後、自分が生きる理由もわからなくなったユダの前に、一人で宇宙を漂っていたサンと名乗るアグニが現れ、出会えたことを喜んで終幕となります。
ハッピーエンドかどうかはわかりませんが、人間が生きていても戦いが繰り返されるだけで、最後には再生能力を持つ人だけが生き残るエンドなのは納得感があります。ここからさらに星を再生させるとかになると、火の鳥になっちゃいますからね。
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