エウメネスのいるマケドニア軍と、アテネ・テーベ同盟軍の戦いが始まりました。
10巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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横並びに歩兵がずらりと並ぶ中、王子アレクサンドロスは騎兵を率いて、歩兵の隙間へ突撃します。見えた隙間が閉じてしまい、新たに隙間ができる場所を予知し、たった一人で敵陣の裏に回ります。
一騎では何もできないと無視を決め込むアテネ・テーベ軍ですが、後ろから歩兵と平行に馬で駆けて、次々に歩兵を斬り殺していきます。剣が折れると、堂々と馬を降りて、殺した歩兵の剣を奪い取ります。
アレクサンドロスの行動に異常なものを感じたアテネ・テーベの兵たちはドン引きしている間に、後続の騎兵が到着。同盟が分断されたところで、フィリッポス率いる歩兵は一気に攻勢にでて決着をつけます。
フィリッポスはエウメネスを「王の左腕」にする相談を、元老アンティパトロスにもちかけます。左腕とは、現在パルメニオンが務める副将のこと。ギリシャでは、隊列の右側に指揮をとる将を置く慣習があり、将の声が届かない左側には副将が置かれていました。
エウメネスを左腕にするには一つ問題があると語るアンティパトロス。その問題とはエウリュディケと仲がいいこと。大きな権限を持って、貴族と結婚してしまうのは好ましくありませんでした。
フィリッポス王は、エウリュディケを第7王妃として迎え入れます。エウメネスはエウメネスに逃げようと持ちかけますが断られます。望んでもいないのに勝手に左腕の候補に祭り上げられたことに怒りを見せるエウメネス。
戦闘のシーンは見応え充分。王子の狂気を孕んだ戦いっぷりと、敵の呆気にとられてドン引きしている対比がいい演出になっています。
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