「今際の国のアリス」のスピンオフ。「今際の国」ではなく、遥か離れた京都という地にアリスが迷い込みます。そこから、東京を目指す旅が「今際の路」。げぇむによるサバイバルバトルではなく、サバイバル・サスペンス。
キャラクター紹介
名前 | トランプ | 説明 |
---|---|---|
小島亜里朱(アリス) | ハートQ | 主人公の女子高生、ソフトボール部に所属していた |
佐野紀奈(キーナ) | クラブQ | 京都でアリスと最初に出会った女子高生 |
弥刀邦松(ミト) | ハートJ | 花火を上げて全員を集める若い男 |
九喜杜男(クキ) | スペードK | うだつのあがらない風の管理職のおっさん |
富井幹比呂(トミー) | ハートK | 長距離トラックのドライバー |
加納我文(ガモン) | ダイヤK | 全員をまとめるために進行役を引き受ける怪しい雰囲気の中年 |
金夏英(ハヨン) | スペードQ | 気の強い妹 |
金娥英(アヨン) | ダイヤQ | 物静かな姉 |
由良倫義(ユラ) | ダイヤJ | チンピラ風の私立探偵 |
安食柊(アジキ) | ? | ヤクザっぽいおっさん |
木鞠隆一(キマリ) | ? | 黒いスーツを着たおっさん |
? | クラブK | すでに東京に向かった男 |
アリス・キーナ・ミト・ガモン・アヨン・ハヨン・クキ・キマリの8人はトミーが修理したキャンピングカーで東京に向けて出発。
2巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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琵琶湖沿いの米原で淡水浴を楽しむ一行。クキのおっさんは女子高生の水着姿を見て興奮しています。キャンピングカーにダイヤJとスペードJを隠した人物を探るため、全員の動きを監視して何かをメモするアリス。
キマリが1人で居るところにアリスがやってきて、カードの種類を訪ねます。キマリが持っていたのはスペードK。隠されていた2枚のカードがユラとアジキのものであることが確定し、アリスは2人を殺したのはキマリではないかという疑問をぶつけます。否定しないキマリ、「すべてを話せないがオレは君の敵じゃない」と言います。
米原を出発した一行でしたが、道が土砂や倒木にふさがれて一筋縄ではいきません。除去作業で疲弊してきて、空気も悪くなってきます。さらにガソリンの中身も少なくなり、名古屋に到着する前に岐阜羽島で足止めを喰らいます。
そんな中、この状況を楽しんでいるのか「げぇむすたあとだ」とつぶやくガモン。次の日、キャンピングカーの水が枯渇し、バッテリーも上がってしまいます。「誰かが夜の間にキーを回してそのままにしていた」と話すガモンは、夜にこっそりとスマホを充電していたクキのおっさんを怪しみます。
しびれを切らしたハヨンは、隠し持っていた銃を出して、独裁を始めます。使えない奴らを切り捨てて、全員が持っていたトランプを集めていきます。反抗的な目をしたアリスを切り捨てようとしたハヨンに、キャンピングカーに隠されているトランプのことを話します。そのトランプの場所に気を取られた一瞬で、キーナの手を取って逃げ出すアリス。アリスにカードを隠していたことをばらされたキマリは、足のホルスターに銃を隠していたことと、2人を殺したのは自分であることを白状します。
アリスは逃げ出す前に、隠されていたトランプのスペードJを取っていました。そのことに気付いたハヨンは、2人を追って殺そうとします。おとなしかった姉のアヨンも「狩りは私たちの得意分野」という不穏なセリフ。
一方、その場に手錠で拘束されたクキに、ガモンが近づいてきてすべてをコントロールしていたのは自分であることを話します。ハヨンに繰り返しトランプが怪しいという情報を吹き込み、姉妹の嫉妬の感情を煽ってキレるように仕向け、クキのおっさんがこっそりスマホを充電した後でキーを回してバッテリーがなくなるようにしていました。さらにクキのおっさんに、手錠を壊せそうなハンマーを渡し、「立派な怪物となってオレを殺しに来い」と言います。
キマリの正体は警察、ガモンの正体は心理学者、アヨンとハヨンは傭兵っぽいですね。ちょっとミステリ感は薄れてきました。3巻は森を抜けて名古屋に着いたアリスたちとハヨンたちの戦いになりそうです。トミーは、アリスたちの通った道を使って、車であっという間に追いついてきそうですね。クラブのKも都合のいいタイミングで登場してきそう。
- 作者: 麻生羽呂,黒田高祥
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