絶望しか残らない投げっぱなしエンドになってしまったホラー。
あらすじと感想(ネタバレ注意)
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城栄大学で同じサークルに所属している辻本光・河合舞・桜井千鶴・小野寺洋太・藤澤伸司・馬場あゆみ・白石辰巳の7人は卒業旅行の帰りに牛の化け物「件(くだん)」を轢きます。
件は死ぬ前に「余命7日間の呪い」を彼らにかけます。一人が7日後に亡くなると、再び現れて再び同じ予言。7日ごとに一人ずつ死んでいきます。件の呪いを解くべく奔走する辻本たち。
藤澤だけは呪いを逆手にとって、7日間は絶対に死なない不死身であることを利用して、恨みのあるヤクザを殺します。
件の正体を追ううちに、サークルのメンバーで主人公の辻本光自身が、同姓同名でなんども生まれ変わっている存在だということが明らかになります。
光と関係を持った舞が妊娠し、みるみるうちにお腹が大きくなり出産。産まれてきたのは光とまったく同じ顔の少年でした。その場で崩れ落ちますが、大人の姿になって渋谷に出現。すべての人間の死を予言します。
渋谷に出現したニュー光を殺し、自らの身体に火を放つ光。その光を助けようと飛び込んだ千鶴は、死を予言されて恐怖につつまれた群衆に殺されます。人間の営みを見続けてきて、人間など滅べばいいと考えていた件だったことを思い出す光ですが、千鶴が死の間際に自分に向けて「愛してる」とつぶやいたの聞いて、「すべてを終わりにする」といい、東京を光で包み込みます。
二週間後、光の存在が忘れられ、サークルでただ一人だけ生き残るも記憶の残っていない千鶴の姿がありました。事件を追っていた記者に取材されますが、何も思い出せません。予言で恐怖に狂った群衆は、謎の病原菌に苦しんで、その病原菌が突如消えたことになっていました。
ラストでバーテンダーの光と千鶴がめぐり逢います。
サークルのメンバーが一人、また一人と死んでいく恐怖展開から、怒涛のトンデモ展開へとぶっ飛んでいきました。よくわかんないけど、すべてをなかったことにして2人が再開するエンディングも意味がわかりません。打ち切りにしても、もう少しなんとかならなかったんでしょうか。
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